松沢呉一のビバノン・ライフ

新宿二丁目に立つ男たち-男娼インタビュー 前編-[ビバノン循環湯 21] (松沢呉一) -6,064文字-

ここからセックスワーカーたちのインタビューをさまざま出していきますが、いわゆる「風俗嬢」とは違うタイプの人たちです。

どう出したもんか迷ったのですが、とりわけ今回のような内容は、前提となる知識や理解がないまま、一部だけ読むと、あらぬ誤解や偏見を招きかねないので、無料公開は一切しないことにしました。とくに今回は仕事の内容だけじゃなく、個人のプロフィールとしても特殊であり、裏もとれず、どこまで信じていいのか私は未だにわからないでいます。

これは5年ほど前のインタビューです。ムック用だったのですが、掲載されませんでした(内容に問題があったのでなく、他の原稿とのバランスの問題であり、私の方から申し出ました)。そこで、削った部分も復活させて、メルマガで全文公開。

その後、新宿公園は地下貯水槽を作るための長期の工事に入り、「売り」の男らは散り散りになってしまいました。売り専ボーイの話はいくらでもありますが、女装ではない男の立ちん坊の行動を記録するものとしては結果貴重なものになったかと思います。

長いので、3回に分けます。

 

 

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