呆れた明細報告-厄介な「レイシストカウンター」批判 15(松沢呉一) -3,070文字-
「目に余る「レイシストカウンター」批判(笑)-厄介な「レイシストカウンター」批判 14」の続きです。
お話にならない明細報告
すでに書いたように、明細の公開を含む清義明さんの提案をわたなべりんたろうは蹴っていますが、今になって使途の明細を公開しました。
あっちゃこっちゃから批判されたためか、独立映画鍋からの働きかけがあったためか、返金要求が増えてしまったためか、今になって公開した理由は不明ですが、公開を渋っていた事情はこれを見るとわかりましょう。「よくもこんなん、公開できたな」って内容です。
[カンパ]
カンパ総計:167,000円機材費:120,000円
交通費:23,000円
編集費200,000円
計-176,000円
(=167,000円-343,000円)[クラウドファンド内訳]
総ファンド額(目標額1,500,000円): 1,445,000円
手数料(目標未達時20%): 289,000円
金額:1,156,000円再編集費:400,000円
宣伝費:56,960円
・チラシ:35,900円=23,600円+12,300円
・前売券:5,400円
・ポスター:2,700円
・試写会場費:12,960円トーク費用:34,000円
字幕用文字起こし:15,000円
雑費:188,760円
英語字幕費用:300,000円
計+161,280円
(=1,156,000-400,000-56.960-34,000-15,000-188,760-300,000)総計:-14,720円
(=161,280-176,000)
これで納得する人はそのままでいいとして、納得できない人は返金請求するといいと思います。
以前の説明との矛盾
昨年11月の時点で、カンパ(クラウドファンディングの前の製作費のカンパ)の明細はどうなっているのかと問うた人に対しての説明を見てみましょう。
カンパ総額/25万円
編集費:12万
機材費:3万円
取材費:6万円残金:4万円
これはメールに記載されていた数字です。必要とあれば全文公開しましょう。つまり、この時点で、25万円中の21万円を使用。
すべて端数のない数字であることから、最初からさしたる根拠のない数字だったのだろうと推測ができるわけですが、今回公開した数字と全然辻褄が合ってません。かつて自分が書いたことを覚えていないのではないか。
数字が以下のように変わっています。
総額/250,000円→167,000円
編集費/120,000円→200,000円
機材費/30,000円→120,000円
取材費/60,000円→交通費/23,000円
残金/40,000円→不明
ひとつも合ってない。
総額が83,000円も減っているのはなぜ? 返金請求をした人に「返金する」と言いながら逃げまわっている例は聞いてますが、返金したのでありましょうか?
自分の通帳への振込と口座に記録の残らない手渡しですから、どうとでも言えるわけですけど、自分が以前出した数字を忘れてはいけない。
パソコンでできる範囲の編集ですから、なぜ金がかかるのかわからないのですが、わたなべりんたろうはパソコンを所有していないと言ってます。ホントか? ライターをやっているはずなのに、携帯で原稿を書いているのか? あるいは手書きか?
もし所有していないのであれば、人に払う編集費でパソコンを買えばいいと思うのですが、なぜかこれだけの金を払って他人に依頼しています。編集した人の名前は映画にクレジットされているようなので、実在の人物であり、このように公開していることから、その人に実際に払ったのかとも思うのですが、「カンパを無駄遣いするな」と言っておきます。
11月以降にも編集はしていますが、それはクラウドファンディングの明細にある再編集費40万円に含まれているはずなので、なぜ今になって8万円増えたのか不明。なんにせよ、あの映画の編集にトータルで60万円もの編集費がかかるのは解せません。パソコンを買え。なお、「レイシストカウンター」の比ではなく丁寧に作られており、デモシーンも自分で撮っている映画「バトン」は監督がパソコンで編集しております。
昨年11月の問い合わせに対して、機材費というのはカメラのレンタル代とテープ代だと説明をしています。今の時代にテープ代って何?(追記) 監督なのにカメラを持っておらず(追記2)、金を払ってカメラを借りたということなのですが、さして高くもないカメラなのだから、買うでしょ、普通。無駄遣いするな。
取材費は大阪取材の経費です。新幹線代と宿泊代に、豪勢な食事を加えれば、1泊2費でも60,000円になるでしょうが、23,000円に訂正されております。チケット屋で新幹線自由席のチケットはこのくらいかとも思いますが、宿泊代と豪勢な食事代はどうして消えたのでしょう(追記2)。
当時の数字も今の数字もデタラメなのだと思うしかない。
追記:これはDVテープのことだろうと指摘されました。1本300円程度から。業務用でも2000円。わたなべりんたろうの使用していたのは民生用カメラなので、ミニDVテープで1本300円。なんにせよ、デモの様子を撮っていたわけでもないのですから、そうも必要なわけがない。せいぜい総計数千円。
追記2:所有していたカメラが壊れたためにレンタルしたようですが、同機種はすでに販売されておらず、同レベルのカメラだと、ヤフオクで2万〜3万程度、レンタルだと1日2千円台。どうやったら機材代が12万円にもなるのか不明。
追記3:大阪には高速バスで移動したとの情報提供がありました。宿泊費を合わせて23,000円なのかもしれない。だったらその前の60,000円は何?
※写真は先日ゲットした「怪文書」。中身はこれだけ。
再編集費は目的外使用
続いてクラウドファンディングの明細。
あんな映画に字幕をつけてどこで公開できると思っているのかわからんですけど、「レイシストカウンター」のクラウドファンディングは「公開配給宣伝費用、字幕作成費用」を集める趣旨でしたから、そこはいいとしても、その金を再編集費に使用したのは目的外の使用です。
再編集が必要になったのは、辞退した人たちの動画を外すこと、許可を得ないうちに他人の動画を使用して、改めて許可をとろうとしたら複数の人に断られたこと、代わりにろでぃーさんの写真を新たに使用することになったこと、公開して以降も次々と無断使用が発覚したことによるものですが、そんなもん、すべて自分のミスであり、そんなことのために金を出した人なんていないでしょう。
雑費が188,760円というのも不明。こんな多額の数字を雑費でごまかしてはいけない。送るはずのプレス資料とやらも作っていないのに、どこに金がこうもかかっているのか。請求されて慌てて送ったチケットの郵送料や日常的な交通費、通信費くらいしか思いつかない。あとは自宅の電気代、ガス代、水道代かな。
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