松沢呉一のビバノン・ライフ

「レイシストカウンター」出資者の会発足-厄介な「レイシストカウンター」批判 16(松沢呉一) -2,445文字-

呆れた明細報告-厄介な「レイシストカウンター」批判 15」の続きです。

 

 

返金を求める人たちは連名で

 

vivanon_sentence「レイシストカウンター」出資者の会がスタートしました。

今のところ、Twitterのみの呼びかけなので、こちらでもツイートをまとめておきます。

 

わたしは、「レイシストカウンター」のクラウドファンディングに出資したのですが、約束されたリターン等が果たされませんでしたので、わたなべりんたろう氏に返金を要求したところ、一度は返金することを約束。

しかし、約束期限になっても返金がなされず、以降、誠意ある対応が見られないため、今後は連名で交渉をしていくしかないと判断しました。 わたなべりんたろう氏自身と交渉しても埒が明かないため、独立映画鍋あるいは弁護士との交渉を考えています。そこで、賛同してくださる方を募集します。

参加条件は以下の通りとします。

1)クラウドファンディングで出資した人。金額は問いません。その前の製作費のカンパについては条件が違うため、こちらでは扱いません。

2)返金を求める人。全額返金か、一部でいいのかについては現段階では問いません。「字幕ができるかどうかを見届けたい」といったように、猶予を置く人は除いて、現段階で返金を求めたい人に限定します。「様子を見たい」「情報を知りたい」という人も除きます。

具体的な作業は、サイボウズLiveを利用して議論します。また、最終的な交渉の際には、連名で返金を求めることとなるので、相手先にはお名前を伝えるこ とになります。以上の点をご承知おきの上参加を希望される方は、rcsback@gmail.com あてにメールしてください。

 

 

Aさんとわたなべりんたろうのやりとり

 

vivanon_sentenceこの呼びかけをした人物をここではAさんにしておきます。

6月7日、Aさんは自身の判断で、わたなべりんたろうに返金を要求。クラウドファンディングで掲げられていたリターンでは、チケットを10枚送る約束になっていたにもかかわらず、上映が始まってから1枚送られてきただけでした。IMG_7956

他にも履行されていないことがあるわけですが、Aさんはこのチケットを問題として、9割の返金をメールで要求します(このメールはMotionGalleryのメールフォームによる)。

同日、返金をするとのメールが届きます。

しかし、11日になって、わたなべりんたろうは、「10枚送った」と言い出します。1枚しか届いていないというAさんの主張は嘘だと言いたいらしい。その上、「スタッフの送付ミスなら9枚を送付します」と言います。上映が終った映画のチケットを今になって送って済まそうとしたわけです。

Aさんは当然のことながら納得せず、返金を要求。

12日、わたなべりんたろうは「返金を撤回」と回答し、「リターンは金額相応ではなく、応援という気持ちが入っているのをご理解いただけたらと思います」と意味不明のことを言い出します。応援のために金を出したんだから、リターンがなくても納得しろと。だったら、最初からそういう趣旨のカネ集めをしろよ。

さらにこう書いています。

 

上映初日にチケットが届かなかったのは、こちらの発送の遅れで一部あり、チケット到着前に観に来る方には上映始めに劇場窓口で対応しました。この時点でチケットがリターン枚数分届かなかったという連絡がいただけたらより早く対応できました。

 

言うに事欠いて、連絡が遅かったのがいけないと言うのです。

今のところ、私が確認している範囲では、上映前にチケットが届いていた人はいません。ことごとくが上映開始後で、上映の終わる数日前に届いていて、上映終了後に届いたという人もいます。これから「9枚を送付します」と言い出したことでわかるように、チケットは記念品としてあればいいだろうと思っていたわけですよ。

 

 

返金要求をする理由

 

vivanon_sentenceAさんと私は面識がないのですけど、このやりとりでサジを投げて、私のところに連絡をしてきました。

最初から私は交渉が成立する相手ではないので、連名でやっていくしかないだろうと思っていましたから、Aさんにそれを提案して、この会をAさんがやっていくことになった次第。

上にあるように、この会は出資者だけが参加できますので、私はこの会には参加できません。あとは会の方々の判断で。私の知り合いでも怒っている人たちは複数おりますので、こちらにご参加ください。

「3千円だからもういいや」と思っている方も多いと思いますが、複数の人の指摘をされながらも、著作権さえクリアしなかった映画で100万を超える金を得ることができ、リターンを履行しなくてもいいという前例を作るのは、クラウドファンディング総体にとっていいこととは思えず、事は3千円、5千円という金に留まらないと認識していただきたいと思います。

ほっとくとわたなべりんたろうはさらなるカネ集めをやりかねないでしょうし、独立映画鍋は引き続き幼稚な著作権侵害をやらかすクソ映画のカネ集めをサポートし、その利益を得ながら責任もとらないと思います。あかんでしょ、こんな人たちを放置したら

※以上を削除した事情については「独立映画鍋からの回答について」を参照のこと。

 

 

next_vivanon

(残り 511文字/全文: 2692文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ