松沢呉一のビバノン・ライフ

低劣な差別者に有効なのはハグか罵倒か無視か-ソウル・クィア・パレード 4(松沢呉一) -2,238文字-

妨害を越えて-ソウル・クィア・パレード 3」の続きです。

 

 

パレードのあと

 

vivanon_sentenceパレードはやがて出発地点の市庁舎前の広場に戻ってきました。パレード阻止に失敗して、抗議者たちの勢いは減じてましたが、なおガーカーと喚き立てている人たちもいました。

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これは入口付近。韓国語がまったくわからないくせに、「ほうほう」「ははあ」とバカにしくさった態度をとる日本人たち。パレードは成功裏に終わったので、余裕であります。

 

このすぐあとのこと。金相佑君が撮った写真が拡散されていたようですけど、同じく入口付近では、こんなシーンが見られました。おっさんは妨害者。女子はパレード参加者です。

 

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おっさんの仲間らしき人が引き離そうとしたのですが、おっさんは離れませんでした。下の写真の左側の人が引き離そうとした人だと思います。おっさんは抱き合いながら泣き出し、周りはただ呆然と見守るだけ。

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そして、最後は地面に跪いてプラカードを置き、十字架の描かれたシャツを脱いで慟哭。胸から腹にかけて墨が入ってました。韓国でも刺青はアウトロー・イメージが強いらしいのですが、この人の場合、どういう意味合いの刺青なのか不明。

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そして、彼女も泣いてました。

実のところ、この女子の行動は私と金君の発言に触発されたものかもしれません。

 

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