松沢呉一のビバノン・ライフ

女子の鼻毛とケツ毛の処理-毛から世界を見る 31- (松沢呉一) -2,316文字-

不倫、露出、SM…溢れ出る欲望の処理方法-毛から世界を見る 30」の続きです。

 

 

鼻毛カッターの謎

 

vivanon_sentence先日、ドン・キホーテに行ったら、入口の驚安コーナーに、鼻毛カッターが売られてました。男性用と女性用があって、どっちも五百円。鼻毛カッターは通常千円から二千円はしますので、これは安いと思ってひとつ買っておきました。

すでにうちには鼻毛カッターがあるんですけど、それはケツ毛カッターとして使っているものですから、鼻毛カット用の鼻毛カッターも欲しいなと。

そこに至るまでの私のケツ毛処理史をざっと振り返っておきます。

ケツ毛の役割論」に書いたように、私がケツ毛を剃るようになったのは、陰毛より先で、海外の影響ではなく、マゾの人たちの影響です。女王様の前ではケツ毛を処理しておくのが礼儀なのです。

最初はカミソリで剃っていたのですが、見えないですから、刃と尻の角度がうまく合わず、血まみれになったこともあります。

そこでヒゲ剃り用の電動シェイバーをケツに転用し、ヒゲは手動のヒゲ剃りを使うようにしました。これが壊れて以来、ハサミでケツ毛をカットしていたのですが、指で触って見当をつけ、ハサミで切るのはイライラします。

ある時、鼻毛カッターで鼻毛をカットしながら、「待てよ、鼻毛カッターでケツ毛をカットするといいのではないか」とひらめいて、ケツに当てたら、なかなかいい按配です。

鼻毛カッターはヒゲ剃り用より細かなところに手が届く。鼻毛カッターは、ツルツルになるほどは剃れず、また、ケツ毛は肌に沿って寝ているので、完全に剃ることは難しいのですが、夏場はとくに完全に剃らない方がいい。この辺の事情も「ケツ毛の役割論」を参照のこと。

ケツ毛カッターになった鼻毛カッターを鼻の中に入れるのは抵抗があります。鼻毛カッターはケツ毛専用となり、鼻毛は従来通り、ハサミで切ったり、指で抜いたりするようになりました。このハサミはケツ毛をカットするためにも使用していたのですが、以降はケツ毛用に使用する必要がないので、同じハサミでもまあいいかと。

そのためにもうひとつ鼻毛カッターを買うのもバカバカしいと思っていたのですが、五百円ならいいでしょう。

 

 

消えた鼻毛カッター

 

vivanon_sentence三日後にまたドン・キホーテに行った際に、入口にあったそのコーナーをなんとなく見たら、女性用はもうありませんでした。男性用も女性用もカゴいっぱいにあったのに、女性用はなく、男性用は半分くらい残っていたと思います。

 

 

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