顔から乳や陰毛の状態がわかる!!—「乳と陰毛」調査 3-[ビバノン循環湯 158] (松沢呉一) -2,903文字-

2016年11月22日 18時07分　
カテゴリ：ビバノン循環湯 • 乳 • 横丁の性科学 • 陰毛
タグ : S&Mスナイパー • URECCO • パイパン • ロリコン顔 • 三和出版 • 鶴木

よく見ている人ほど当たる

URECCOの編集者たちが、偶然とは思いにくい高得点を出したため、「やはり顔と乳や陰毛との間には関係があるのではないか」との感触を得て、続いて、SPA!編集部でも同じテストをやってもらった。

SPA!編集員七名の平均は二.七点。これでも偶然当たる数字(二点)を越えてはいるが、URECCO編集部との差は歴然としている。SPA!での最高得点である五点を出した編集者は、元風俗雑誌の編集者だから、その時の経験が役に立っているとも思える。

裸を見慣れていればいるほど、顔から体のパーツを見抜くことができるとの仮説をより確かなものにするため、対照グループとして十九歳、二十歳の若造三人にもやってもらった。彼らは某専門学校の生徒である。

こいつらがまたこちらの思い通りに、〇点、二点、三点で、平均一.七点という情けない結果を出してくれた。彼らはエロ本やエロビデオはよく見ているんだが、まだ好みの乳などはっきりせず、興奮が先に立ち、冷静に観察することができないと思われる。特に今回は一部具がハミ出ている陰毛写真まであって、頭がクラクラしたろうし。エロを語るには十年早い。

ここまで三十六人にやってもらい、トップは鶴木の八点。平均は三.二点。全体としては第一弾調査より下がってしまったが、それでも、顔から体の部位は推測できるとするのに十分有意な数値であろうし、層による差がはっきり出たという点では、むしろこの調査の意義は高まったと言える。

※「毛の同調圧力」に陰毛のカツラの話を書きましたが、Amazonで売られてました。なんでも売ってるなあ。カツラ・メーカーが作っているのも似たようなものです。それにしても、今でも陰毛がないことを恥ずかしがる人がいるんですね。

女よりも男の方が正解率が高い

その回答を分析してみると、興味深い点がいくつも出て来た。

男女比で見ると、男の平均得点の方が高い。肉付きなど、女でも考えつく根拠を越えて、男たちは乳や陰毛を推測していることとなる。そのことを裏付けるように、やはり裸を見慣れ、かつパーツへのこだわりが強い人の方が正解率が高い。同じエロ本編集者でも、裸をきれいに見せるタイプの雑誌を作っている方が得点が高く、マニア度が強い人は、肉体のパーツではなく精神性などに興味が向かうため、得点が低い傾向がある。ここはたまたまかもしれないけれど。

二十年もの間、SM系のエロ本を作り続けている三和出版の常務は「オレは体にそれほど興味がないから、当たらないよ」とやる前から自信のないことを表明していていて、案の定、一点と低迷した。裸を見る時にも、恥辱が滲み出た表情やモジモジと組んだ足などに興味か向かい、乳や陰毛なんてどうでもいいんだろう。同じく「S&Mスナイパー」の編集者も一点。

三和出版の常務が低迷したことについては、もうひとつの解釈もできる。今回の調査で四ポイント以上の得点を獲得したのは全員二十代。三十代、四十代は一点、二点に集中している。偶然のような気もするが、若すぎると経験値が低い。しかし、歳をとればとるほど、肉体そのものよりも、別のところに性的な欲望を見いだすようになるとの仮説も立てられる。

※裏面。ここを両面テープや接着剤で肌に貼りつける。もっぱら温泉に行く時などに使用。そうジロジロ見る人はいないので、まずバレやしないが、湯に浸かると剥げやすく、湯の表面にこれが浮いてくる悲劇もあるらしい。