松沢呉一のビバノン・ライフ

アナルプレイが苦手で筋肉が好きな元SM嬢-[ビバノン循環湯 200] (松沢呉一) -3,286文字-

十年以上前に、「URECCO」の特集に書いたものだったと思う。

 

 

 

アナルプレイがダメでSMクラブから離脱

 

vivanon_sentence元SM嬢と知り合った。見るからにM女である。

自分では「永遠の二十歳」と言うが、こんなことを言うってことは、お肌の曲がり角を曲がったくらいの年齢、あるいはそれ以上であることが想像できる。

現在はSMクラブを辞めて、バイト生活をしているのだそうだ。

「SMではアナルプレイがダメで、辞めたんですよ。あんなことをしても全然私は気持ちよくなれない」

人によってはお尻でもイケるようになるが、どこまでも痛いというのもいる。向き不向きがあるものだ。

「馴れもあるみたいだけど、最初の相手が下手だと、のちのちまで尾を引くようだね」

「は? 相手が下手とか上手とかってどういう意味ですか」

「だって、無理やり入れたりすると、お尻が切れたり、それがきっかけで痔になったりするってよく言うじゃないか」

「ん? それって相手が下手というのとは違いますよね。する方が下手なんじゃないですか」

「だから、そういう話でしょ」

話がうまく通じず、よくよく聞いたら彼女は女王様なのであった。「早く言ってよ」と文句を言いたくなったが、最初から彼女は自分がM女だと言っていたわけじゃなく、その風貌からこっちが勝手にMだと決めつけていただけだ。

「いつもそうなんですよ。どこに行っても女王様らしくないって言われる。自分でも気にしているんですよ」

失礼。

※エロ写真ではないかもしれないけれど、人によってはエグい写真かもしれないので、肛門に手首を入れているところを見ても大丈夫な18歳以上の方だけお進みください。上の写真もそうですが、写真はすべてイメージであり、本文に登場する彼女ではありません。

 

 

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