松沢呉一のビバノン・ライフ

金子議員を擁護する人たちが無視していること—いまさらながら金子恵美衆議院議員の公用車問題 6-(松沢呉一) -3,191文字-

子どもの送り迎えは宮崎謙介がやれ—いまさらながら金子恵美衆議院議員の公用車問題 5」の続きです。

 

 

欠落した視点

 

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毎日新聞の「議員の保育園送迎に賛否 「女性活躍」に逆行?」と題された記事は、両論併記になっていて、「逆行?」としてあるところに担保はあるのですが、インタビューを同日に出していることからも、金子議員に肩入れしたものであることは明らかです。

この記事で、NPO法人「フローレンス」の駒崎弘樹代表理事というのがこんなことを言ってます。

 

「国民が金子氏に望むのは、議員会館までベビーカーを押すことより、公用車を使ってでも一分一秒を無駄にせず、子育てしやすい社会実現に向け政策立案に尽力することだ」

 

江戸時代生まれかよ。公用車を使えない議員やその妻はことごとくベビーカーを押して保育所に行ってんのかよ。

今の世の中にはタクシーってもんがあってだな、金を出すと乗れるのよ。こういう時のために国家議員には年間二千万円以上払われ、文書通信交通滞在費が毎月百万円支払われているのです。

これは金子議員が歩いて行くこともあると書いたのを受けたのでしょうが、一分一秒を無駄にしているのですから、金子議員に「タクシーに乗れ」と叱らなきゃダメでしょうに、なんで不正の片棒担ぎをやっているんだか。

一分一秒を無駄にしたくないのなら、金子恵美議員には話題沸騰した宮崎謙介という夫がいてだな、不倫騒ぎで議員辞職したわけよ。

 

 

地図を見れば無駄をやっていることは明白

 

vivanon_sentence金子議員は議員会館が仕事場だと言ってますが、総務省に直行することもあるはずです。朝から総務省に行かなければならない場合、直行するってもんでは? その場合、公用車で直行した方が無駄がない。

地図を見ましょう。上は議員宿舎から保育所を経て総務省に車で移動した場合。下は保育所を経ずに総務省に行った場合。

 

 

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