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松沢呉一のビバノン・ライフ

FIGHT STIGMA!—HIV・エイズに関する動画史[4]-(松沢呉一) -2,030文字-

2017年12月07日8時26分 カテゴリ:連載HIV・エイズに関する動画史性行動STD・性病メディアインターネットYouTube性行動避妊コンドームメディア広告比較文化


MTVの多様な表現—HIV・エイズに関する動画史[3]」の続きです。

 

 

 

スティグマと闘う時代へ

 

vivanon_sentence「脅しテイスト」も続きつつ、2000年代に入ってからの大きな転換は、「セックスは怖い」から「セックスは素晴らしいものである」というメッセージを前面に出すものが増えてくることをここまで確認してきました。

もうひとつの変化はスティグマと闘うというメッセージを伝える動画が増えることです。

今まで観た中にもそういうタイプのものがありましたが、「握手やハグでは感染しない」とはっきり打ち出したのがフリーハグ動画です。

 

埋め込みができないので、YouTubeに飛んでください。

 

 

最後のメッセージでやっとHIVのキャンペーンであることがわかります。あのメッセージで私は当時泣きました。これは傑作。

 

最後のメッセージがこの動画を傑作にしたわけですが、映像自体はオーストラリアで2006年に制作されたフリーハグのドキュメンタリー動画のリメイクです。観た人が多いと思いますが、これ自体が傑作です。

 

 

これがあっという間に世界に拡散されて、フリーハグ・ブームが到来します。

この時点でHIVをからめたフリーハグは少数ながらなされていたのですが、公道での示威としては現在「I’m HIV positive」が主流になっています。

 

 

I’m HIV Positive

 

vivanon_sentence以下は2015年にフィンランドで実行されたもの。

 

 

おそらくこれが始まりで、内容を少しずつ変えつつ、同趣旨のものが数々制作されていきます。

 

上の映像にインスパイアされたタイのもの。

 

 

以下は2017年、イギリス制作。

 

 

上の3人は実際の感染者だと思われます。

 

 

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