松沢呉一のビバノン・ライフ

起業なんてちょろいもんだぜ!—ホワイトハンズの何が問題か[8]-(松沢呉一) -2,929文字-

金を出してインタビューが掲載されて嬉しいか?—ホワイトハンズの何が問題か[7]」の続きです。

 

 

 

同じコミュニティ放送で二度取り上げられる

 

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傾聴サービス・零式 マスコミ掲載情報のページを見ていて、気になったことがあります。

 

 

 ●2006年1月29日(日):FM-SHIBUYA SUNDAY BLUNCH

 FM-SHIBUYAの番組「SUNDAY BLUNCH」(11:00~12:00)
番組内で、零式が紹介されました。

今後ブームになっていくサービスとして、零式の傾聴サービスが取り上げられました。
 DJの方の予言(?)を的中させるよう、努力したいです!

 

 

これはFMSHIBUYAではなく、SHIBUYA-FMのことでしょう。2014年に倒産したコミュニティ放送です。コミュニティ放送は町内放送みたいなものですから、ネタを取り上げてくれるハードルは低く、誰それと誰それが結婚したみたいな話題を取り上げる局もあって、地域密着の放送としてはそういう情報こそが大事だったりします。

坂爪真吾がプロモーションをかけて取り上げられたとしても不思議ではない。

このあともう一回SHIBUYA-FMの番組で取り上げられています。

 

 

●2006年3月11日(土):SHIBUYA-FM『PIN UP』

 FM-SHIBUYAの番組「PIN UP」(9:30~11:00)
番組内で、「高齢社会にブームになっていくサービス」として、零式が取り上げられました。

 

 

 

コミュニティ放送はたいていどこも少人数でやっていますから、スタッフが複数の番組を担当していて。その間でネタを回したのですかね。あるいは坂爪真吾は複数の番組にプロモーションしたんですかね。

コミュニティ放送では、制作費を浮かせるために、他局から番組を買ったり、制作会社から番組を買ったりします。複数のコミュニティ放送で流れるため、番組によってはトータルで万単位の人が聴くこともなくはないでしょうが、情報番組については自社制作じゃないと意味がない。今はネットで聴けるようになりましたが、それ以前は、昼間に聴いている人は数百人。下手すると数十人です。

地元商店街の店ならそれでも効果があるかもしれないですが、エリアを超えると宣伝媒体としては力がない。ただ、百識については、1人か2人客が増えた可能性もなくはない。昼間っからラジオを聴いているのは暇な人ですから。たいてい老人層です。中には金のある人もいるでしょう。ターゲットと合致してます。

リスナーは都内どこでも行けるので、東京の他地域のコミュニティ放送にもプロモーションをかければよかったのに、どうしてしなかったのでしょうか。

 

※無料部分だけ読んでいる方への注意です。以下に出てくる「ミスター・パートナー」という雑誌のやり方は前回の「国際グラフ」とは違います。私はこっちを批判する気にはなれません。

 

 

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