理系とスカートの関係—男女別学肯定論を検討する/第三部(付録)-(松沢呉一)-2,396文字-
「「偏差値高くない系」女子校はどうしたらいいのか—男女別学肯定論を検討する/第三部(4)」と直接はつながってないのですが、このシリーズ全体を見通せるかもしれない話です。
早大理工女子はスカートがお好き
もうひとつ、早大西早稲田キャンパスで発見したことを書き添えておきます。
理工女子の見た目の特徴は女子っぽいことです。かわいいとか、きれいとか、色っぽいとか、そういう話は誰もしていなくて、スカート率が異様に高いのです。
西早稲田キャンパスの入口にはタリーズコーヒーがあります。昨今、外部の資本がコンビニを出したり、コーヒーショップを学内に出すのが当たり前になってますね。「今までだって大学生協という商業施設があったのだから、タリーズコーヒーが学内で営業したっていいだろ」と言われればたしかにそうなのだけれど、大学の顔と言うべき場所に鎮座しているのはやっぱり私は気味が悪いし、居心地が悪い。
それはともかく、店舗は明治通りに面していて、明治通りから、店内でパソコンを使っている生徒の姿が見られます。
下の写真は、キャンパス内から撮ったものですが、よーく見ると、ここにいる女子5名は全員スカートです。10割。
これはたまたまだとしても、全体を見渡して、8割程度がスカートだったと思います。
10年ちょっと前に成城学園で調査したら、スカート率は2割程度でした。学校外でも若い女子の私服はだいたいこのくらいの率でした。スカートが圧倒的に多いのは会合に参加する時の中年層です。
早大理工では世間一般の若い世代と完全に逆転しています。これから皆さん、町内会の会合でしょうか。
なぜスカートが多いのか
流行り廃りも関係していて、町中でも当時よりスカートが増えていますが、それにしても早大理工ではスカ女が多い。名古屋出身者が多いのかもしれません(都市で言うと名古屋のスカート率は高い。栄の真ん中で3割から4割だったかな。今はもっと多いでしょう。おそらく東京がもっともスカート率が低いのではなかろうか)。
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