慎重なハンJ民と軽卒なTwitter民—ネトウヨ春(夏)のBAN祭り[9]-(松沢呉一)-2,529文字-
「著作権砲の考え方—ネトウヨ春(夏)のBAN祭り[8] 」の続きです。
萌え絵をペドフィリアと強弁するアカウント
「上品メディアは両論併記を無効化する—ネトウヨ春(夏)のBAN祭り[4]」で取り上げたハンJ民の意見をもう一度見てみましょう。
。
ヤマベン自体はあんまり評価してないがこの指摘は当たっている面もあるので如何ともし難い
例えば刑法175条でしょっ引かれるようなエロ画像を載せている訳でもない「もえるあじあ」を「二次元ポルノサイトだ」と非難して外資系企業に広告剥がしを要求している某Twitterアカウントの手法は余計な敵(特に外圧を嫌う表現規制反対界隈)を作る・サイトの本質であるヘイト自体は免責していると取られかねないなど別の問題が多々あるので、飽くまでヘイト拡散や権利侵害に絞ってやるべきだと思う
【「もえるあじあ」を「二次元ポルノサイトだ」と非難して外資系企業に広告剥がしを要求している某Twitterアカウントの手法】は、おそらくこれのことでしょう。
正確には「二次元ポルノサイトだ」としているのではなくて、この絵がペドフィリアの呼び込みになっているとしています。これに反発したハンJ民がいることは十分に理解できます。私もハッシュタグでTwitterで見ている時に、このツイートが出てきて「おいおい」と思いました。
法に則れ!!
このTwitterのアカウントに対して、批判するハンJ民は法律をよくわかってます。そもそも刑法175条は問題にしない。仮にそこまで範囲を拡大するのだとしても、「もえるあじあ」の絵は刑法175条にひっかかるはずのない絵です。
今のところ日本では絵については児童ポルノは適用されないのですし、児童ポルノに厳しい国でも、これだけで疑問なく法に反するという判断がなされる国はおそらく存在しないと思います。
萌え絵だけで児童ポルノだとする、ワケのわからないことを言う人たちがいますが、それは個人の好き嫌いであり、根拠になる成文法は存在しません。仮に絵も児童ポルノだとして認めることになったとしても、この絵がそれに該当するような法はまず作られない。
「BAN祭り」と「裸祭り」は別であって、前者を主導しているハンJ民が後者に文句をつける筋合いではないのかもしれないですが、山口貴士弁護士の意見は無視できないものを含んでいると認めざるを得ないわけです。
「BAN祭り」のハッシュタグをつけているのですから、ハンJ民が怒ってもいいかとも思いますし、そんなもんがなくても、怒っていい。
※台北最大の繁華街西門のあちこちに出されている絵です。アニメなのかオリジナルなのかもわからないですが、西門全体のキャンペーンで使用されているものです。
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