松沢呉一のビバノン・ライフ

内田魯庵が描写するリンチの実況—リンチの歴史[3]-(松沢呉一)-3,867文字-

リンチ法とリンチの木—リンチの歴史[2]」の続きです。

 

 

 

内田魯庵によるリンチ実況

 

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大杉栄と伊藤野枝が虐殺された時に住んでいた柏木の家の隣には内田魯庵が住んでました。その内田魯庵の著書『貘の舌』(大正十四年)にも「リンチ」と題された文章が掲載されています。直接聞いた話ではなく、何か元ネタがあるのだと思うのですが、ここまで見てきたような米国のリンチをざっと説明したあと、「十五六年も前の旅人の目撃談」を紹介しています。

長くなりますが、米国でのリンチの様子が生々しく記述されているので転載します。

※リンチの写真を入れているし、文章も文章なので、ここで無料パートは終わっておきます。内田魯庵の文章を読みたい方は国会図書館でどうぞ。

 

 

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