松沢呉一のビバノン・ライフ

炭水化物制限を始めたわけ—初めてのダイエット[1] (松沢呉一)-2,394文字-

使用している図版は本文とは関係のない写真です。

 

 

体調が悪い

 

vivanon_sentence昨年の8月から9月にかけて、Facebookに「体調が悪い」とよく書いてました。ホントに体調がすぐれなくて、連日、夕方になるとダルくて寝てました。ちょっと寝ると元に戻るのですが、ただ眠くて昼寝をするだけでなく、どこかおかしくて寝込む感じでした。

病気という域にすでに入っていると確信して、病院に行こうと思いました。病院が嫌いな私が行こうと思うくらいだからよっぽどです。私の病院嫌いは「余命半年と宣告されたらどうしよう」と不安なのではなく、「人の死に場所である病院が怖い」「子どもの頃の注射が痛かった記憶が消えない」みたいなものでもなくて、ただ面倒臭いのと、待ち時間が退屈過ぎるためです。煙草も吸えないしさ。

家が近いため、女子医大病院をかかりつけにしている知人によると、医療ミス騒動以降、待ち時間が減っているとのことだったので、女子医大病院に行こうとも思ったのですが、女子医が隠したがっている、創立者の吉岡彌生がナチス信奉者であったこともああも書いてしまったので、毒を盛られるかもしれない。

女子医関係者が「ビバノン」を読んでいるとは思えず、体の心配より頭の心配しろって言われそうですけど、鴎友学園の教師が「ビバノン」を読んでいることが発覚したケースもありましたから、誰が読んでいるかわかったものじゃない。購読者が数万人もいるとそういうこともありますよ(ウソ)。

また、現時点では読んでなくても、入院するようなことがあったら、どこから情報が漏れるかもわからない。見舞いに来た人がうっかり吉岡彌生のことを口にして、看護師がそれを聞きつけて、毒を盛られるかもしれない。敵対する人々が女子医にチクって、毒を盛られるかもしれない。医療ミスよりそっちが怖い。妄想に取り憑かれているので、そのうち、壁に虫が這っていると言い出したら強制入院措置をお願いしたい。

4年ほど前に人間ドックで行った病院だと、データが残っているかもしれないので、その時のデータが役立つのではないかと思って電話をしてみました。やはりデータは残っているらしいのですが、午前中の早い時間しか一般外来を受けつけていない。朝7時、8時に起きていることもありますが、長期で通院するとなると、どっかしらで挫折します。

 

 

炭水化物カットの話を聞いた

 

vivanon_sentenceどうしたもんかと迷っている時に、たまたま知人から炭水化物をカットして体質改善をした話を聞きました。私にそれを積極的に勧めたわけではなくて、自身の体験を語ってくれただけですけど、大いに関心を抱きました。

彼もダイエットのためではなく、体の不調のためにこれをやったのですが、誰が見てもはっきりわかるくらいにスリムになりました。以前はむくんでいる印象だったのがスッキリです。彼にとってダイエットは副産物であり、私もそれはどうでもよくて、あくまでこのダルさから抜けたい。

彼に聞いた話を簡単にまとめると、炭水化物の摂りすぎがなにかにつけ健康を害している。つまり糖質であり、とりわけ穀物が原因であると。米と麺とパンです。ピザやお好み焼きもそうですけど、連日は食べないですから、私にとっての目前の敵は米と麺とパンであり、とくに米です。

一年を通して米を食べない日はほとんどなく、米を食べなければ小麦を食べます。餅も米とすれば、そのどちらも食べない日は1年のうちで1日たりともないでしょう。

続いての敵は根菜と果物です。大根やニンジン、カボチャ、イモ類も炭水化物が多く、ゴボウも意外に多い。ゴボウを大量に食べることはまずないですが。

続いては豆類です。豆から作られる豆腐や納豆も。

細かくはもっと聞いてますが、知っておくべき要点はこれだけです。

根菜や果物、豆類の中にも炭水化物含有量が多いものはあるのですが、米と麺とパンは一度に食べる量が多く、かつ食べる頻度が高い。よってこれらさえ食べなければいい。その点、肉や魚、卵、乳製品は食べ放題です。

 

 

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