松沢呉一のビバノン・ライフ

テレビ局員と雑誌編集者のケース—人妻との楽しい体験と楽しくない体験(上)[ビバノン循環湯 491] (松沢呉一)-5,244文字-

2002年に四国の風俗雑誌「Ping」の連載に書いたもの

 

 

出会い系サイトにハマったテレビ局員

 

vivanon_sentence拙著『熟女の旅』の影響で熟女・人妻の魅惑に目覚めた人が多くて、知り合いのテレビ局員もその一人。彼が人妻との遊びを気に入っている理由は、「面倒がない」という点だ。

「独身女性とセックスをしようとすると、休みの日を潰して遠出をしたり、そこまではいかなくても仕事のあとで食事をしたり、カラオケに行ったり、飲みに行ったりしなければならないじゃないですか。それが面倒で。したらしたで、それでおしまいというわけにはいかない。だったら、出会い系サイトで人妻と会った方がずっといいですよ。あっちも時間の余裕がないから、会ってすぐセックスして終わり。楽ですよね。そのあとしつこくされることもないし」

ということで、この人は、すっかり出会い系サイトで、人妻をゲットすることにハマッている。

私は出会い系サイトを利用したことがないからわからないのだが、彼によると、若い世代だと援交系が多くて金を要求される率が高い。出会い系でも意外に恋愛系も多くて、やっぱり精神的なものを求めてくる。

それに対して、人妻は金を求めず、愛も求めず、パッとやってパッと別れるパターンが多いのだそうだ。テレクラやQ2の時代と一緒ですな。

「飛び抜けた美人にはなかなか出会えないですけど、ゲッというほどひどい人もそういない。どこからどう見ても普通の奥様ってカンジの人が多いですね。話を聞くと、たいてい夫とはセックスレス状態だって言います。“生でしてもいい”って言うから、病気は心配ないのかと思うんだけど、夫とはセックスしないからうつす心配はないらしい。慌ただしすぎることも多いんですけどね。会ってすぐに“ここから家まで一時間かかかるから、あと一時間以内に終わらせないと幼稚園から子どもが帰ってくる。早くしちゃいましょう”ってホテルに駆け込んで、終わるや否や、余韻を楽しむこともなく大急ぎでホテルを出たり。そこが難点ですけど、しつこくされるよりはいいでしょう」

テレビ局員は給料がいい。女性らと知り合う機会も多い。テレビ局員というだけでモテる。しかし、忙しい。彼は結婚しているから、家庭サービスもしなければならない。そんな中で、食事に行ったり、飲みに行ったりを繰り返し、それからようやっとセックスするような暇はないのだ。

テレビ関係者だというだけでモテるのはその肩書きがモテるってことであり、そこに寄ってくる女たちは、セックスが終わってすぐに「じゃ、さよなら」と言って別れるわけにはいかない。タレントやタレントの卵だったりすると、見返りも期待する。その見返りがないと、「テレビに出させてくれることを餌に体を弄ばれた」なんてことを週刊誌に告白しかねない。これで名前と顔を売って元をとるわけだ。

vintage

 

 

最近の奥様たちはどうなっているのか

 

vivanon_sentence彼はさんざんやっておきながら、「最近の奥さんたちはどうなっているんですかねえ」と呆れた表情をしている。

どうもこうも、若いうちにそれなりには遊んで、セックスの楽しみも覚えて、しかし、夫がセックスしてくれず、家庭も壊したくないとなれば、そういうところで相手を探すのが安全確実ということだ。それだけのことであって、何の不思議もない。

この際に「確実にお金が欲しい」「出会い系サイトじゃ、何かあっても誰も守ってくれない」と考える人は、風俗で働く。出会い系サイトで男と会うのは性欲解消だけが目的であり、そんな自分を直視するのは気が引けてしまうが、風俗だったら仕事という名目が立つから、精神的にも楽だ。

人妻専門の風俗店が東京以外でも増えているみたいだが、どこに行っても、やっぱりいやらしいっすよね、奥様たちは。

なんのかんの言って、若い世代以上に、「お金に困って」というケースが多いものだが、そうだとしても、いざとなったらいやらしさ爆発。汁をたらたら流しながら、「イクーッ」なんてデカい声で叫んだりして、スケベ好きにはたまらんです。

また、風俗店で働く場合でさえも、金ではなく、「夫がセックスをしてくれなくて」「刺激が欲しくて」「夫と違う人ともしたくて」というエロ先行の奥様もいる。若いうちは直視しにくかった自身の性欲を持て余してしまう。

東京に関して言えば、以前に比べて、こういう人の率が高くなっている印象もあり、エロ本から出てきたようなめくるめく奥様たちの欲望に頭がクラクラしてくる。

では、人妻とめまいがするような体験をした知人の話をご紹介しよう。

Girl with early car seat belt, ca. 1950s.

 

 

編集部にかかってきた浮気願望の人妻からの電話

 

vivanon_sentenceマニア系エロ雑誌の編集者であるM君がつい最近体験した話だ。編集部に女性からの電話があった。

「夫が浮気をして、腹が立って、腹が立ってしょうがないんです。腹いせのために自分も浮気をしたいので、テレクラの電話番号を教えてもらえないでしょうか」

彼女は三十八歳。川崎に住んでいるという。

これを聞いたM君はこう言った。

「だったら、僕がお相手しましょうか」

以前、詳しく書いたことがあるが、こういうエロ雑誌には、欲求不満の解消のため、テレフォンセックスの相手やセックスフレンドを求めて電話してくる女性たちがいる。

それこそエロ本に出ている作り話みたいに思えるだろうが、これは本当の話。テレクラに電話をするなり、出会い系サイトにアクセスすればいいようなものだが、いざ会ってみたら会話も成立しないようなつまらない男で、セックスする前に逃げ出すことになる。当然、すっぽかしも多い。それならまだしも、監禁されたり脅迫されるなど、恐い体験をするかもしれない。その点、エロ本の編集者だったら安心できるってわけだ。

また、そういう雑誌の編集者なら、数をこなしているから、テクもあるだろうと期待するらしい。とくに特殊な欲望をもつ女性だと、縛って欲しくても、テレクラではロクに縛れないような男やアナルセックスもしたことがないような男ばっかりで満足できないのだ。マニア誌に電話してくるのはたいていこういうタイプである。

しかし、このときに電話をしてきた奥様は、マニアックなプレイを望んでいるのでなく、夫が浮気したことに腹を立て、夫の書棚を探っているうちに、隠してあったマニア誌を見つけて、咄嗟に電話してみただけで、そのような趣味はないらしい。

M君はノーマル・プレイもアブノーマル・プレイもOKだし、十代でも四十代でもOK。国籍や人種も問わず、性別もかなり問わない。

先日もタイに遊びに行って、ニューハーフ嬢と一発やってきたそうだ。

「最初からニューハーフだってわかってましたけど、タイのニューハーフってきれいじゃないですか。でも、パンツを脱いだら、手術をしてなくて、タマもサオもあるんですよ」

日本と違い、タイでは、どっちも切除しているのが多いから、タマあり、サオありは珍しい。ラッキーである。

「最初は小さかったんですけど、触っていたら、どんどん大きくなって反り返って、僕のより立派なんですよ(笑)。小さかったらフェラをしてもいいんだけど、さすがに自分のより大きいとくわえられなかったですね」

くわえられはしなかったが、しっかり相手のケツに入れてきたM君である。チンコが生えていたって見た目が女であればなんの問題もなく楽しめるM君にとって、相手が三十代主婦だったらさらになんの問題もなし。

こうして、M君は彼女に携帯の番号を教え、数日後、新宿でデートすることに話はまとまった。

※ここの記述を見ればわかるように、この彼は「ボッタクられる人はいい人-幸福のペンダントの効果」に登場したM君と同一人物。

Creative Beauty

 

 

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