松沢呉一のビバノン・ライフ

誰も知らない驚異のダイエット法(ウソ)—初めてのダイエット[2] (松沢呉一)-2,549文字-

炭水化物制限を始めたわけ—初めてのダイエット(1)」の続きです。

使用している写真は本文とは関係のないイメージ写真です。

 

 

 

ゆるゆるのルール

 

vivanon_sentenceまずは自分のルール設定です。完全にやろうとすると食べられるものが極端に制限されますし、完全にやろうとすると必ず挫折します。

私のルールはゆるゆるです。

 

1)米や小麦を主とした食事は1日1回のみ。

2)米や小麦を主としたお菓子(せんべい、ケーキ、菓子パン、ドーナツ、クッキーなど)を食べた場合は、1食分にカウントし、その日は米や小麦を主とした食事はなし。

 

これだけ。

米や小麦を一部使っている食事はカウント外です。てんぷらやフライのころも、カレーやシチューのルー、ハンバーグのつなぎ、餃子や春巻き、シュウマイの皮などは無視。つまりはいくらでも食ってよし。

いかに甘くても、米や小麦が主でなければお菓子は食い放題。プリンもチョコレートもOKです。半世紀ぶりにらくがんを山盛り食べてもいいのかと思ったら、らくがんは米や麦の粉で作るのか。砂糖を加工したものかと思ってた。

キットカットは小麦パートが多いので1食にカウント。ひとつ食べただけでその日はごはんも麺も食べられません。まんじゅうも、餅米の量がそこそこ多いし、あんこの糖分が多いので、1食にカウント。私はまんじゅうよりあんドーナツが好きなのですが、これも1食にカウント。

米や小麦を主とした食事をその日は食べない覚悟をすればそれらを食べていいわけですけど、ごはんとまんじゅうを秤にかけたらごはんでしょう。しかし、ごはんとあんドーナツを秤にかけたらあんドーナツになることもあるかもしれない。

果物も糖質が多いのですが、これは食べていいことにしました。理由は好きだからです。また、私は野菜をそんなに食べず、ビタミンは果物から摂っているので、ここはカットしない方がいいかなとの計算もありまして。

飲み物も制限なし。Facebookだって自分のアカウントはほとんど使わなくなって、「ビバノン」のアカウントだけになっているように、私は同時にふたつのことが考えられないので、飲み物のことまでは頭が回らない。

このルールは翌日への持ち越しはなし。つまり「明日は食べないから今日は2食食べてもいい」も「昨日食べなかったから今日は2食食べてもいい」もなし。1日ごとに清算です。

ルールは以上、あとは始めるだけ。

 

 

いい加減にスタート

 

vivanon_sentence炭水化物制限を始めたのは9月からだとばかり思っていて、Facebookにもそう書いてましたが、ちゃんと調べたら10月3日からでした。そのくらい覚えておけばいいのですけど、いい加減にスタートして、いい加減にやり続けたものですから。

では、記録もとっていないのに、この3ヶ月を適当に振り返ってみましょう。

これから自由に米も食えないのかと思うと悲しくて悲しくて、初日の1食目はカツ丼を食べました。今後も食っていいのですから、最後のカツ丼ではないですけど、悲壮な決意とともにスタート。いつになくおいしいカツ丼でした。

もともと私は1食目によく食べます。もっとも腹が減っているのは起きてすぐ。2食目は軽く、夜はまたガッツリ食べるのが定番で、朝が軽いと昼にガッツリ食う。

こういうパターンですから、通常昼は軽く蕎麦を食べたりするのですが、麺類はすでに食えないので、2食目はうちにあった肉を焼いて食いました。

これまでは焼肉屋でもライスを必ずと言っていいくらい頼んでました。食い放題の店でごはんを食べると肉が食えなくなるので損するとわかっていても頼んでました。白いごはんじゃなくても、クッパを頼んだりする。肉だけだとなんか淋しい。

でも、もうカツ丼を食っているので、肉だけです。1食目は重めだったので、2食目は軽めでよく、肉をちょっと食っただけでクリア。

3食目はいわしを煮付けて食べたのですが、魚は辛い。どうしてもご飯が食べたくなります。いわしだけだとおいしくなくて、2尾食ったところで、それ以上食べたいとは思えず、かといって腹がふくれた感じがしない。

そこでメロンを買ってきて、まるごと全部食べました。何か間違っているような気がしますが、ルールを破ってはいないですから、これでいいのです。

 

 

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