松沢呉一のビバノン・ライフ

携帯依存の風俗嬢—捨てる神と拾う神(下)[ビバノン循環湯 502](松沢呉一)

頭のおかしい人と出会いやすい時代—捨てる神と拾う神(上)」の続きです。

 

 

 

壊れた風俗嬢の典型

 

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驚くような話を聞いた。私が仲よくしている風俗嬢の親友のことだ。その親友をA子としておくが、A 子もまた風俗嬢で、今まで何度かA子と顔を合わせており、最初に会った時はまだ大学生だったはずだ。

「面白いヤツ」という印象で、彼女に聞いたエピソードを原稿にしたこともある。今考えると、そのエピソード自体、彼女の病理の表れだったのだが、これまで私は彼女のダークサイドにはまったく気づかないでいた。

話していても、そういう面を感じさせず、いくらかおマヌケなところがあるにせよ、「ことによると内面にエキセントリックなところを秘めているのかもしれない」といった程度にしか思えていなかったのだ。

私が仲良くしている風俗嬢はA子とのつきあいが長いだけに、とっくにそういうところに気づいてながら、またしばしば被害を受けながら、親友であるがために、私には彼女のそういう部分を隠していたらしい。わざわざ言う機会もなかったんだろうが。

ところが、私の知らないA子のダークサイドを別の人から聞いてしまった。A子はまるで風俗嬢を主人公にした小説にでも出てきそうな人物であった。いい意味ではない。世間一般の人が思いたがる壊れた風俗嬢の典型だった。

Telephone Exchange circa 1920s

 

 

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