松沢呉一のビバノン・ライフ

イチローのセックス・スキャンダルを思い出して改めてイチローを礼讃する[ビバノン循環湯 524] -(松沢呉一)

2001年に「エネマニア」に書いた原稿。マニア系エロ本です。

この年、イチローはメジャーリーグ・デビュー。私はイチローが大好きでした。当時は野球が人並に好きで、最初はイチローが野球選手として好きだったのですが、好きなあまり人としても好きになってきて、「イチローとセックスしたい」とよく言ってました。かわいらしかった頃が一番好き。野球が好きなゲイは少ないですけど、イチローが好きなゲイの知人がいて、仲良くなったのはそれがきっかけだったかも。今は野球に興味がなくなりましたが、それでもイチローが引退となると感慨深いなあ。

周りは泣いても、本人に涙のない引退は最後までイチローらしい。

 

2019年3月22日付「AERA dot.」より 

 

以上を前提にお読み下さい。

 

 

 

スポーツ選手の変質

 

vivanon_sentence今年はイチローと新庄の動きから目が離せない。あの二人の悲壮感のなさは見習いたい。

長野オリンピックの時にも、日本のスポーツ選手が変質してきたとさんざん言われていたが、イチローの飄々とした態度も新庄の能天気ぶりも、かつての野球人とはたしかに違う。佐々木や野茂より、新庄やイチローが受けるのは、受け取る我々の側の見方も変質してきていることの証左である(その佐々木と野茂もかつての日本人スポーツマンとは十分に違いそうだが)。

かくいう私も風俗ライターとしてはかなり特殊で、「なんでそんなに明るくエロを語るのか」と言われる。爽やかに売春を語るのがモットーである。

大阪でインタビューしたSMバー「TRUE BLUE」のママである桐嶋竜子女王様からも、「あんなに笑えるインタビューは初めてです」とメールが届いた。私としては普通のインタビューだったのだが、SMの世界では妖美・耽奇・異端・陰翳・重厚といった方向でアピールするのが常道で、それが読者受けがいい時代が長く続いていたため、お笑いを入れないではいられない軽佻な私はイチロー、新庄路線なのである。

 

Wikipediaより

 

イチローの不倫問題を正しく解説

 

vivanon_sentenceところで、イチローの不倫問題についてどこかに書こうと思っていてそのままになっていたので、この機会に書いておく。

噂の真相」2001年3月号の小山健蔵「人妻との不倫騒動で鮮明になった天才イチローのチルドレン症候群」から引用する。

 

福岡在住の元モデルだった女性と約5年にわたって交際を続け、彼女が結婚した後もストーカーといわれても仕方のない態度で誘い出しては無理やり“関係を強要”。あげく夫にバレた途端、慌てて手切れ金1250万円でケリをつける。

 

人妻の知人はこう語っている。

 

よく彼女は『イチロー専属の風俗嬢みたいなもの』と言っていました。とにかくホテルに呼ばれて出向くと、自分だけシャワーを浴びてゴロン。最初は1時間以上かけて全身をマッサージ。口と手でサービスした後も女性が主導で全てを行い、イチローは何もせずに寝ているだけ。ソープ好きの彼はいろんなサービスを要求し、精力が有り余っているためか、ダブルヘッダーを当たり前と、かなり苛酷な“労働”だったようです。

(略)慰謝料はダンナが全部持っていった挙げ句に今では別居状態。もちろんイチローはそんな彼女の状況を部知っているのに、金銭はおろか謝罪の言葉さえないというんです。

 

 

呆れた話だ。イチローじゃなくて、相手の女に呆れた。

 

 

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