初めて行った客にマリファナが回ってくる飲み屋が東京に実在する—「大学生の4人に1人が太平洋戦争で米国と闘ったことを知らない」というエピソードの危うさ[中]-(松沢呉一)
「「最近の若いモンは」に食いつく人々—「大学生の4人に1人が太平洋戦争で米国と闘ったことを知らない」というエピソードの危うさ[上]」の続きです。
八潮の魅力
一昨日(6月26日)のこと。勝海麻衣が銭湯を汚したため、東京に対する私の愛情も汚されてしまって銭湯巡りに足が向かわず、しばらく休んでいたのですが、このままだと今年中に東京の銭湯全制覇の予定が狂って来年にずれ込んでしまいそうです。いつまでも銭湯巡りを続けることの方が気分が悪いため、奮起してひさびさに品川の銭湯に行ってました。まだ行ってない品川区の銭湯は4軒なので、そろそろ制覇しておきたい。
このシーズンはヘビ探しと銭湯巡りはカップリングで、一昨日は5時間歩いてしまいました。3時間までなら足は痛くはならず、翌日に疲れも残らないので、できるだけ3時間以内に留めるようにしているのですが、八潮は埋め立て地で銭湯がないので、何度も足を運ぶつもりはなく、一度で済ませようと一通り見て回りました。
中央の緑の部分が八潮です。
ここまで足を伸ばしたのは、ここでヘビを見たという証言を他の場所で複数ゲットしていたためです。警察官でも見たのがいました。
この辺は面白い。東側には巨大な倉庫群があり、運河と倉庫の間に八潮団地という大きな団地があり、団地を囲むような形で公園があり、公共の施設としては近くに大井競馬場と平和島競艇があります。ここは外からの人が多く訪れますが、ここに来る人たちはここに来るだけで、このエリアは周辺と隔絶しています。
海に面している団地群としては江東区や江戸川区のそれとも近いのですが、もっと海が近い。海の中にあると言いますか。かつ、緑の多さは特筆すべきです。地図を見ればわかるように、八潮は公園の中に団地があります。あえて言うなら、江戸川区の葛西臨海公園の中に団地があるような印象。そのくらい埋め立てた公園の自然が見事です。池も多数あります。植生や昆虫の分布までを調べれば古くからの自然林とはまた違いましょうが、ここが埋め立て地とは思いにくい。
団地内にも遊具のある児童公園があるため、自然を再現した公園内にはほとんど人がいませんでした。
子どもがいない公園で遊ぶ
八潮団地の最寄り駅はモノレールの大井競馬場前で、時間帯によっては混み合うし、モノレールは乗り入れもないため、バスで京急かJRまで出る人が多いようです。
学校も八潮内にありますし、大きなスーパーもあるので、通勤は別にすると、さほど不便はなさそうです。
1970年代から80年代に公園や団地ができていて、それから40年から50年が過ぎ、ご多分に漏れず、住民の高齢化が進んでいるようです。小学校高学年と思わしき男の子2人とも少しだけ話し、彼らにスーパーバリューも教えてもらいましたが、それ以外で話した八潮の住民は老人ばかりでした(八潮の外側にある公園では、もっと若い層とも話してますが)。
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