北京ビキニと天安門広場の全裸—そろそろ刑法174条(公然わいせつ)と175条(わいせつ物頒布)を見直しませんか?[横道編 2]-(松沢呉一)
「トム・オブ・フィンランドが語りかけてくる—そろそろ刑法174条(公然わいせつ)と175条(わいせつ物頒布)を見直しませんか?[横道編 1]」に続く「横道編」の2回目ですが、内容はほとんどつながってません。
絶滅の危機に瀕する北京ビキニ
ちょっと前にこんな記事が出ていました。
2019年7月7日付「朝日新聞デジタル」より
文明国の仲間入りしたと自負する日本が、野蛮国・中国を上から眺める内容ですから、「WE THE NIPPLE」やWNBRを取り上げない日本の上品メディアも安心して取り上げることができます。「中国は遅れているなあ」と、その時だけはさまざまな点で中国に抜かれている日本のことを忘れられます。
たしかに中国には都市部でもこういうオッサンたちがよくいます。日本にもこういうオッサンはいて、田舎にいくと、上っ張りの前をはだけて乳を出しているバアちゃんもいます。トップレス。フリー・ザ・ニプル。
私もしばしばこのシーズンは服を着るのが面倒で、パンツだけでゴミ出しをすることがあり、短時間ながらこういうオッサンになることは内緒です。
文明的北京比基尼
「北京比基尼(北京ビキニ)」で検索すると、中国や台湾の記事がいっぱいひっかかって、以前から問題になっていたことがわかります。
中国の記事に英文記事から転載されていた以下の写真に笑いました。
完全一致。
文明と野蛮は紙一重。中国では腹を出すと非文明的と叩かれ、文明国では全裸で自転車に乗ってます。
こんなん、個人の判断に任せればよく、呼びかけくらいはするとしても、法で取り締まろうという発想自体が野蛮です。これを法律にして禁じるから、将来北京でプライドパレードをする時にゴーゴーボーイズが罰金刑になります。なんでも法律にすればいいってもんじゃねえだよ。
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