松沢呉一のビバノン・ライフ

「世界はマゾでできている」は大盛況でした[中]—『マゾヒストたち』[無料記事編 17]-(松沢呉一)

「世界はマゾでできている」は大盛況でした[上]—『マゾヒストたち』[無料記事編 16]」の続きです。

 

 

妻との関係、子どもとの関係

 

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ゲストの3人目は紅葉さん。結婚して以降の生活について初めて聞けました。相手は女王様だとばかり思っていたのですが、違ってました。

彼女も紅葉さんのトークの終わり頃に来まして、あとで聞いたら紅葉さんのピアノに魅せられたんだそうです。SMショーでマゾ・ピアノをやっている時なので、ピアノに感動する人はあまりいないと思いますが、ピアノとマゾを同時にやっておくといいことがあります。

そういう場で知り合っているので、いまさら隠し事はなし。奥さんも紅葉さんのことを考えて、少しはいたぶったりしたらしいのですが、紅葉さんは本気でやっている人じゃないと萌えないので、深みには入らないままだそうです。

紅葉さんはセックスに興味がないので、セックスレスです。奥さんはクニオさんに相談するといいと思います。

最後に登場したヤプーズマーケットの山田龍介は、マゾの道に走って家族を捨てたことはインタビューに出ている通りですが、この日は息子との再会について話してくれて、心温まりました。再会と言っても会ってはおらず、ネット上のコンタクトです。

2ちゃんねるに、「あれはオレのオヤジだ」と書いているのがいたのが始まり。その後、mixiでコンタクトがとれて、本当に息子が2ゃんねるに書いていたらしい。以来、今でもたまに連絡はとりあっていて、捨てたことを怨んではいないようで、父の仕事のことも認めているそうです。どうとも思っていないというか。

それまで子どものことが気になって眠れなくなったこともあったのですが、それで安心したという話にホロリと来ました。マゾのイベントでホロリとする話を求めている客がいたかどうかは知りません。

もうひとつ私が注目した海外展開の話があったのですが、これについては別項で取り上げたいと思います。

※今回もパンディットとは関係のない高円寺の写真です。高円寺の銭湯と言えば小杉湯です。いつ行っても混み合っていて、活気が満ちていた時代の銭湯を味わえますが、人が多すぎて浴槽にのんびり入れないので、私は高円寺に行っても小杉湯にはあまり行きません。

 

 

パンディットの教え 1

 

vivanon_sentence二村ヒトシ、森林原人らAV関係や青山夏樹、蒼武蔵らもご来場。夏樹さんが立ち上げたROYAL BLUEの女王様たちやオープニング・パーティに来ていたM男さんもいました。

このためだけに日帰りで大阪から東京に来た東優子・大阪府立大教授もいました。専門は性教育・性科学で、SMの研究のために来たのではなく、包茎研究のためです。より正確に言うと、世界規模での包茎嫌悪とそれに対する包茎派の抵抗を追っていて、クニオさんに包茎サークルの話を聞きに来たのです。

包茎サークルの集まりは、二カ所で行なわれていたらしいのですが、現在はどちらも活動をしていないのが残念。しかし、元氣安は包茎界のエースですから、包茎研究者には見逃せないイベントだったのです。彼女の研究はそのうち論文になって発表されるそうですので、楽しみにしてましょう。韓国における包茎派の盛り返しの話が面白いです。

この辺の人たちは隠す必要がないので、Facebookで予約してくれていたのですが、なかなか予約が増えませんでした。しかし、満員になることは先週の時点でわかってまして、SMバーにフライヤーを配布したところから急にパンディットへの予約が増えました。来ていた人たちの半分くらいは女王様とM男さんたちだったかもしれない。

マゾを理解できず、ただただ気持ち悪がっているような人たちにこそ来て欲しかったのですが、よくよく考えたらそんな人たちが金を払ってマゾの話を聴きに来るはずがありませんでした。

もうわかっていたことですから、Facebookに「満員になりそう」と書きたかったのですが、「客が減るのでやめてくれ」とパンディットの奥野君に怒られました。

一般には「そんなに面白いんだったら行くか」ということになるので、「絶賛ヒット中」「ソールドアウト間近」とやるわけですが、小さいキャパだと逆方向に働くらしい。

狭いところで満席だと辛いということもありますし、数十というキャパでは、「行ってやるか」「顔を出すか」と考える知人率が高くなり、「満員だったら行くとかえって迷惑か」となってしまうのです。今の今まで知らなかった人間の心理と動員の関係。

私は義理でイベントに行く発想が薄いのですが、満員になりそうと聞くと、当日券でわざわざ行こうとは思わなくなることはあります。入れないかもしれないので。

奥野君がロフトプラスワンで働いている時はそんなことはなかったそうなので、50席程度の会場特有の現象かもしれないですが、選挙ではこういうことが起きますね。余裕があるところを見せると票が減るので、「苦戦しております」「もう一息のところです」とやるのが定石です。

続きます

 

以下はテンプレです。もう終わりましたが、どういうイベントだったかわかるように、残しておきます。

 

 

世界はマゾでできている—松沢呉一著『マゾヒストたち』(新潮文庫)発刊記念

マゾしか出ません!!

 

 

 

本年5月をもって休刊となった「スナイパーEVE」で連載していた「当世マゾヒスト列伝」が『マゾヒストたち』として新潮文庫に登場。

18人の選び抜かれたマゾ男の精鋭たちのインタビューとコラムで構成された希有なM男たちの肖像。
その発刊を記念して、マゾヒストたちの生の声を聞きます。

女王様がいてのM男ですが、女王様は出ません。
M男が主人公のイベントです。

 

【出演】
松沢呉一(生活マゾ)

【スペシャルゲストのマゾたち】
クニオ(露出・身体改造・性豪・包茎自慢の変態)
山田龍介(元キックボクサー・ヤプーズマーケット代表)
紅葉(盲目のピアニスト・マゾ)

予定していたゴン太さんは欠席となりました。その代わりに変態界の大物が急遽出演決定。『マゾヒストたち』には登場しない人物ですので、当日までお楽しみに。

※本イベントは16禁です。15歳以下の方はご遠慮ください。

 

 

【会場】

高円寺パンディット

☎︎090-2588-9905


 

【日時】

2019年11月17日(日)

開場/ 13:00
開演/ 13:30

2時間半程度を予定しています。

 

【参加料金】

<お得な本付き料金>

前売 ¥2,500  当日 ¥2,600

<本なし料金>

前売 ¥2,000 ¥当日 ¥2,500

※いずれもドリンク別です。

予約はパンディット(二種の予約は入口が別になってます)

またはFacebookのイベントページで「参加予定」をクリックするだけで予約扱いになります。当日、どちらかを選択のこと。

 

ゲストのプロフィール

 

クニオ 思春期から裏山でセックスを始め、十代でストリップ劇場の楽屋まで出入りするように。以来、全国のストリップ劇場を回り、同時にトルコ風呂にも行くようになった。自身がマゾという自覚はないが、性器に傷をつけて黴菌をつけて化膿させるのが好きで、SMショーにもMとして出演している。自身が身体改造マニアという自覚はないが、ピアスを体中に入れて銭湯に通っている。包茎が自慢で、包茎サークルのメンバーでもある。

山田龍介 ブロのキックボクサーだったが、マゾに目覚めて、名古屋の北川プロのビデオにデビューし、多数のビデオに出演。最多本数に出たマゾ男優かもしれない。結婚し、子どももいたが、家庭を捨てて、マゾとして生きることを決意して上京。浅野ナオミ女王様の奴隷として軟禁生活を送ったあと、監禁専門ビデオメーカー・ヤプーズマーケットの代表に。同社の出演者はヤプーと呼ばれ、経営者・制作者にしてヤプー0号として出演もしている。

紅葉(もみじ) 幼少期に事故で両眼を失明。盲学校に通いながら、ビンタをされたい願望が高まる。数学専攻で国立大学に進んだあと、ピアノの勉強のため、ポーランドに留学。帰国後、自身の欲望を抑えられず、単身、SMクラブに乗り込み、数学、ピアノに続いてマゾとしての実践を開始、V&Rの作品に出演してマゾ男優としてデビュー。本に掲載されたインタビューの段階では独身だったが、その後、結婚。当日はマゾの結婚生活についても聞けるはず。

 

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