松沢呉一のビバノン・ライフ

始まりはパンディットと銭湯だった—包茎復元計画[1]-(松沢呉一)

偽装包茎の始まり

 

vivanon_sentence昨日のこと。銭湯に行ったら、ノンケ的にいい男がいました。

私の「ゲイ脳」でいい男と思うのは、かつてはイケイケだったのが少し衰えてきた30代か、体育会系の中学生ですが、「ヘテロ脳」でいい男は文科系の優男です。少し不良だったり、神経質そうな陰があったりする方が萌えます。こっちは20代がベスト。

その時銭湯にいた、いい男は大学生じゃなかろうか。佐藤健をもう少しワイルドにした感じ。ゲイ的には人気がないと思いますが、私の「ヘテロ脳」では佐藤健もわりと好きです。

たぶん彼は陰毛をケアしています。毛は長かったですが、周りをきれいにしていて、上部は一直線に整えていると思います。手つかずだったら、ああもきれいにならないでしょう。中には自然体でああいうのもいないわけではないでしょうけど、昨今、男子大学生で手入れをしているのは着々増えていて、先週も水泳部の大学生が、週に1回ハサミでカットしていると言ってました。直接私が聞いたのではなく、友だちとそう話してました。

水泳部の彼はむけてましたが、昨日の彼はチンコは大きめで、皮をかぶってました。

その銭湯はいつも混んでいて、昨日も10人以上いました。私を含めておっさんが3人で、あとは全員大学生かと思います。大学が近いので。

ずっとタオルで隠していたのもいて、また、角度やタイミングの問題で、全員はチェックできなかったのですが、大学生と思われる若者たちに関して言えば、5対2で包茎の勝ちでした。

それを見て、「よし、これからはオレも包茎で行こう」と思い立って、鏡の前で皮をかぶしてみました。寒い日にチンコが縮こまって小学生のチンコみたいになることはありますが、45年ぶりくらいに偽装包茎をやろうとの計画です。

彼の方が先に洗い場にいて、脱衣場に出る時は私が先でした。彼は長湯だな。

私が脱衣場にいるところで彼が出てきました。男湯を出たところに待合室があり、すでに湯から出た女子がいて、こちらを見ました。そっか、カップルで来たのか。チッ。「ヘテロ脳」だから、悔しがることはないか。

あの彼を待っていたのかどうか確認はできなかったですが、きっとデート銭湯ですね。家に風呂があるのだけれど、YouTubeでかぐや姫の「神田川」を聴いて、「こういうのってよくね?」ということになって、雨の中相合い傘で洗面器をもって銭湯に来て侘しい気持ちになるダブル・マゾのプレイです。

彼女はかわいかったのですが、私のノンケ脳は反応せず。服はジャージじゃないと。

4千年前の割礼の様子らしい

 

 

包皮をめぐる世界戦争

 

vivanon_sentenceこれが昨日の出来事です、謎がいろいろあろうかと思います。ジャージについてはこちらを参照。

「ヘテロ脳で好きな男」というのは珍しくもなんともない。「世界はマゾでできている」の際に忘れ物をして、翌日、またパンディットに行ったのですが、その日はジャニーズのイベントでした(霜田明寛著『ジャニーズは努力が9割』のイベント)。イベントはすでに終了して打ち上げになっていて、男も数名いました。

奥野君に聞いたら、客は男女半々くらいだったそうです。ジャニーズのコンサートにもチラホラ男もいるんだそうです。男と女のアプローチの仕方は違うみたいですけど、ゲイではなくても男がジャニーズが好きなのはおかしなことではないでしょう。女子アイドルが好きな女子もいて、BiSHファンは何割という単位で女子ファンです。

続いて、なぜ偽装包茎にしようと思い立ったのかと言えば、ここ数日、包茎のことで頭がいっぱいだったからです。

「世界はマゾでできている」のためだけに高円寺くんだりまで来ていた大阪府立大の東優子教授に、終わったあとで、「世界の包皮事情」について教えてもらったのですが、宗教であれ、文化であれ、子どもが決断できないうちに包皮を切除してはいけない。

これについては、東さんの共同研究者である小貫大輔・東海大学教授の「「仮性包茎なんて言葉はやめてしまえ」プロジェクト」を読んでみてください。チンコの皮がむけそうなくらい面白いです。趣旨としてはむけなくていいんですけど。つうか、もうむけてるし。

 

 

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