松沢呉一のビバノン・ライフ

コロナ暴動・コロナ乱闘・コロナ離婚—ウイルスとウイルス恐怖症に覆われる世界[5]-(松沢呉一)

コロナ・オリンピックのメダルより自主隔離(自己隔離)—ウイルスとウイルス恐怖症に覆われる世界[4]」の続きです。

 

 

 

コロナウイルスがもたらす狂気

 

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Facebookでは軽く書いてましたけど、ちょっと前から様子のおかしな人たちをよく見かけます。殺気だっているのです。

これは世界的な現象です。イタリアのコロナ暴動では二桁の死者が出ましたが、あれは刑務所だし、死因はオーバードーズみたいなので、あんまり身近ではない。脱獄したのもいるのに、医薬品貯蔵室でキメて死んじゃう人たちには愛おしさを感じないではいられないですけど、そうも死者が続出する医薬品が刑務所にあるんですかね。眠剤でしょうか。どんだけ飲んだのやら。

もっと身近な殺気を見てみましょう。

以下はオーストラリア。

 

 

 

目の前であんなにいっぱい買われたら、今すぐウンコしたいのに紙がない人は怒りたくなるのはわかりますけど、そんなにエキサイトしなくても。

ナチスの強制収容所では、どんな冷静な人でも、食べ物を前にすると自分を抑えられなくなり、他人を出し抜いてでも食べ物を得ようとし嫉妬心が亢進します。今はトイレットペーパーやマスクを前にすると自分が抑えられなくなり、トイレットペーパーをたくさん買っている人に嫉妬する人が続出しています。

マスクを巡っての乱闘は以前武漢の映像が出てましたが、先月、横浜でもこんな騒ぎがありました。

 

 

ウイルスに感染する前に死ぬ人が出そうです。コロナ殺人。

トイレットペーパーはまだわかります。しかし、マスクは感染防止のためのグッズです。なのに、この上ない濃厚接触をしています。最初からマスクは感染防止に役立たないことをわかりつつ、印籠として購入しているのか、興奮のあまりもうウイルスのことはどうでもいいってことか。感染してもマスクが欲しい。

このニュースの後半では、福岡の地下鉄で、マスクをせずに咳をしている人がいたために非常通報ボタンを押して緊急停止させたという話も出ていて、咳をしていること自体、迷惑かもしないけど、その百倍迷惑なことをやってどうする。新型肺炎になる前に頭が壊れています。

ここまで至っている人たちは極一部にせよ、軽度の人はナンボでもいて、そのために私はここ数日外出ができませんでした。チクショー、ぶっ殺してやる。

すでにほとんど風邪の症状は消えたので、もう安心ですけど、喘息の人は恐くて外に出られないっしょ。喘息の人に対する想像力なんぞ、ウイルスの前には木っ端微塵です。

映像が撮られていない、撮られていても公開されていないだけで、この何十倍、何百倍もトラブルが起きていそうですし、中国では病院での乱闘があったとも報じられていました。

 

 

コロナ離婚激増か

 

vivanon_sentenceもうひとつ私が注目しているのは家庭内のトラブルです。

感染者が1人しか出てないリトアニアでもこんな騒ぎに。

 

 

感染疑い、夫が妻を「監禁」 警察出動の騒ぎに―リトアニア

2020年03月05日07時57分

【ビリニュスAFP時事】バルト3国の一つリトアニアで4日、女性が新型コロナウイルスへの感染を夫ら家族に疑われて浴室に閉じ込められ、警察が出動する騒ぎがあった。

警察によると、女性は、外国から来た人と会話した際に新型ウイルスに感染したかもしれないと夫に話し、トラブルに発展したとされる。警官が駆け付けたところ、「暴力や苦情はなく、救急車が呼ばれた」(警察報道官)。地元メディアによれば、女性は検査の結果、陰性だった。

—-2020年03月05日付「時事ドットコム

 

 

ここまで至ると、この夫婦は離婚じゃないですかね。コロナ離婚。

コロナ離婚」はキャッチーなので流行らせようかと思って検索したら、すでに使われてました。現実のスピードは速い。

 

 

 

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