松沢呉一のビバノン・ライフ

民族の差、宗教の差、エリアの差—YouTubeで見る脇毛[4]-(松沢呉一)

ヘルペスも制圧できないのにコロナウイルスは制圧できると信じる不思議—YouTubeで見る脇毛[3]」の続きです。

 

 

 

米CDCによる感染者と死亡者の偏在データ

 

vivanon_sentence超過死亡概念による計算で、インフルエンザでは例年1万人くらい亡くなっているわけですが、放置をするとCOVID-19ではその数倍亡くなる可能性があります。インフルエンザワクチンは主に義務教育世代が接種していて、この世代はCOVID-19では死なないですから放置でいいとして、老人層、病人層については特別な手だてが必要。

また、各国移民と外国人労働者に対しては特別な手だてをすべきでしたが、そこを失敗した国が多いようです。

これについて見ておくべき米CDCのデータがあります。ちょっと前に公表されていたものです。

 

 

 

移民や外国人労働者たちの感染率が異常に高いことがわかります。人口の31パーセントを占めるヒスパニックと黒人が、感染者の55パーセントに達しています。死亡者も同様です。

理由までは書かれていないですが、「情報が浸透しにくいこと」「在宅勤務ができない職種に就いている人が多いこと」「仕事を休めるほどの蓄えがないこと」「家庭内隔離ができにくい住環境にあること」が考えられます。スウェーデンやドイツと同じです。

死亡者が多いのは、この層の基礎疾患のある老人層に感染しやすいってことですが、貧困層が多いですから、皆保険制度ではない国では、それらの基礎疾患が発見されにくく、当然治療もなされないことと関わっていそうです。

感染しやすい人たちは感染させやすい層ですから、拡大を防ぐためにも、ここが対策の要でした。

同じ情報を伝え、同じ対策をとればいいようなものですが、言語、民族、国籍での差が現実にある以上、対応は変えるしかない。

脇毛も国や階層によって違います。

 

 

南スーダンへ

 

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前回、スーダン・アーカイブスに救われたわけですが、スーダン・アーカイブスは直接スーダンに関係がなく、だったら本場スーダンのMVを観ればいいのではないかとひらめきました。

日本は和服から洋服への変換期が、ちょうど欧米の脇毛剃りムーブメントが起きる時期だったため、比較的脇毛を剃るのは早かったのですが、女が脇毛を剃るのは明らかに欧化と関わっていて、それが遅かったエリアほど脇毛は残っているはずです。

イスラム圏がもっとも残っていそうですが、脇を見せる機会が今もないため、確認ができない。確認できるエリアとしてもっとも期待できるのはアフリカの非イスラム圏ではなかろうか。

私はアフリカの中でエチオピアの音楽だけ突出して好きです。エリトリアは元エチオピアで、民族も文化もかぶるため、少しはわかってますが、あとはちいとも詳しくない。

スーダンのポップミュージックで検索したら、スーダンではなく、南スーダンの曲がひっかかりました。南スーダンは2011年にスーダンから独立して以降も政情が不安定で、内戦が続き、隣国のエチオピアとの関係もよくなく、世界でもっとも貧しい国とされていますが、しっかりとMVが作られています。

スーダンはイスラムが強いのに対して、南スーダンはキリスト教が強く、肌を思い切り晒しています。エチオピアとは全然違いますが、音楽としても楽しめます。

ところが、脇毛はちいとも楽しめない。音楽をやるような人たちはもっとも欧化が早い人たちでしょうから、脇毛はきれいに剃るみたい。

※2020年6月3日付「Mail&Guardian」 南スーダンではサルバ・キール・マヤルディ大統領を含む閣僚の多くがすでに感染。死んでないので問題なし。そんなことより、この頃、銃を乱射したグループがいて、大統領の親戚を含む5人が死亡した事件の方が重大。

 

 

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