緊急事態宣言の間、脇毛やヒゲをどうしていたのかで人間は2種に分かれる—YouTubeで見る脇毛[10]-(松沢呉一)
「撮影スタジオの現状と女王様の無駄毛の現状—YouTubeで見る脇毛[9]」の続きです。
誰にも見せないけけど、毛の処理をし続ける人々
コロナ期においてはデートも控え、合コンも控え、風俗嬢もキャバ嬢も仕事を休んでいたのが多いので、脇毛が伸びがちでした。
その一方、デートも合コンもしないのに、しっかり脇毛を剃っていたのもいます。
先日会った娘さんはこう言ってました。
「毎日お風呂に入った時に全身を剃っていて、緊急事態宣言の最中も同じでしたよ」
思わず私はこう聞きました。
「誰のため?」
「自分のためですよ」
彼女はムッとしてそう答えてました。
「なんだそれ」と思ったのですが、私も緊急事態宣言の最中は金玉袋の毛をよく抜いてました。自分のため、もしくは金玉袋のためです。なんだ、仲間か。
金玉袋の毛抜きは、暇な時はいい時間潰しになるのです。また、無性に辛い時、悲しい時、腹が立った時に自分を落ち着かせるにもいい方法です。
金玉袋の毛は細いため、そんなもんが生えていることに気づいていない人もいるかと思うのですが、白い下敷きの上に金玉袋を置くとよくわかります。金玉が常時ゆっくりと動いているのも観察できます。
気にしなければいいような毛なのですが、あえて気にするのもまた一興。
芸人の元氣安は金玉袋の毛だけじゃなく、陰毛を一本一本抜いていて、私もその影響で、全剃りにしたあと、伸びてきたのを抜いていたことはあるのですが、本数が多いですから、毎日抜かなければならず、「もっと有意義なことに時間を使った方がいい」と思ってやめてしまいました。
その点、金玉袋の毛はまばらなので、1日5分もあれば全部抜けます。毛抜きを使ってもいいですし、爪で挟んでも抜けます。毛根も弱いのです。
ブラジリアンワックスの動画を観て、「そっか金玉袋の毛もブラジリアンワックスで抜けばいいのか」と思ったのですが、剥がす時に金玉も一緒にとれてしまいそうで恐いし、あれは1本1本抜くのが楽しいのであって、そんなことをしたら楽しみがなくなります。
※自宅用ブラジリアンワックス・セットを楽天で見ていたら、鼻毛用がありました。1980円、これはいいなと思ったのですが、鼻毛は鼻毛カッターで十分。それよりケツ毛です。夏場は全部剃ると支障があるのですが、それ以外の季節はいつ人に見られてもいいようにしておきたい。しかし、抜くのも剃るのも難しい。ケツ毛こそブラジリアンワックスがいいのかも。一緒に肛門がとれちゃいそうですが。
二種の人類
コロナ期に脇毛を伸ばしていたか、剃っていたかで、人類は2種類に分かれることがわかってきました。
男の場合は金玉袋の毛を処理していたかどうかで考えてもいいのですが、もともとそんなことをしていない人が圧倒的に多いので、ヒゲをどうしていたかで考えるといいかと思います。家を出てから帰るまでマスクをしているため、髭の手入れが疎かになっていた人もいるでしょう。
しかし、在宅勤務になっても、ゴミ出しの時はマスクをしないので、近所の人の目が気になるので剃っていた人もいそうです。その点、脇毛は長袖を着ていれば外で近所の人に会ってもバレないですから、ヒゲの方がいつも通りに剃っていた人が多いと思いますが、正確なことはデータをとらないとわかりません。どっかの国の研究者が数字を出すのを待ちます。
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