松沢呉一のビバノン・ライフ

介護施設での感染について行政ができるはずのこと—八尾市を例に考える-(松沢呉一)

通所介護施設の対策を急ぐべし—ベルギーで異常に多い死亡者が出た理由[5]」の補足みたいなものです。

 

 

八尾市の介護施設でクラスター発生か?

 

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ベルギーで異常に多い死亡者が出た理由」を書いたのをきっかけに、介護施設の感染をチェックする癖がついています。連日、どこかしらで感染者が出ています。職員が職場以外で感染していたことが早い段階でわかっていればいいのですが、ひとたび職場で広がると、死者が出ます。

大阪府八尾市の高齢者施設が危うい。

 

2020年7月25日付「ABCニュース

 

 

この部分。

 

一方、八尾市の高齢者施設では、40代から90代までの職員や利用客ら男女6人の感染が新たに確認されました。府によりますと、6人は、今月22日に陽性が確認された八尾市に住む80代女性の濃厚接触者で、うち3人には基礎疾患があるということです。

 

大阪では死者が出たため、比較的大きく報じられ、ついでに介護施設のことも報じられていますが、私としては高齢者施設での感染について詳しく知りたい。どういう感染経路だったのか、感染した6人の内訳、入所施設か通所施設か。

ところが、わからんのです。

 

 

詳細がどこにも出ていない

 

vivanon_sentence以下は7月25日分の大阪府の発表

 

 

八尾市の高齢者施設関連の6名がそれなのですが、これ以上はわからず。

八尾市のサイトには府の発表から1日遅れで出るため、この段階では何も出ていませんでした。

 

 

おそらく通所施設

 

vivanon_sentence本日(7月26日)、八尾市のサイトに出ました。

 

 

 

 

この表のさらに下に出ている80歳の2647番が最初に発症し、感染が確認された人。当初この人は感染経路不明ということになっていたのですが、今回6人の感染が判明して、この施設で2647番も感染した、もしくはこの人が施設に持ち込んだことがわかった次第。つまり、この施設は通所施設か、デイサービスもある入所施設であることが推測できます。

2647番の特記事項にそのことの加筆もありません。全員軽症か無症状だからって、関心がなさすぎるのでは? リンク先は大阪府のサイトで、そこを見ると読みとれるんですけどね。

 

 

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