松沢呉一のビバノン・ライフ

サイゼリヤの紙ナプキン・マスクは(少しは)熱中症対策になる—マスクよりもフェイスシールド[15]-(松沢呉一)

真夏にマスクをしていると熱中症になるリスクが高まることを身をもって体験—マスクよりもフェイスシールド[14]」の続きです。

 

 

 

N95マスクの使用実感

 

vivanon_sentence前回書い事情によって、マスクをつける機会が増えているため、N95マスクを導入しました。

想像していたほどではなかったのですが、それでも安いマスクと比すと、空気が通りにくくなります。それだけ温度も湿度も上がりますから、真夏にこれをつけて何時間も歩き続けるのはやめた方がよさそうです。

また、隙間が生じにくくするため、ゴムがきつくてすぐに耳が痛くなることが私には苦痛で、真冬でもこれをつけ続けるのは私は無理。

かと言って、フェイスシールドも夏の屋外には向かないので、真夏にどうウイルスを防ぐかは相当に難しい問題です。マスクをしていると、顔の上半分だけ焼けますしね。

本日午前11時現在の天気予報。

 

 

日本気象協会tenki.jpより

 

 

東京は38度ですってよ。こういう日こそ外出したくなります。3時間続けて歩くのは危険なので、今日は2時間くらいにしておきます。

今日も人に話しかけるかもしれないので、マスクは用意しますが、話しかける時以外はできるだけ外しておいた方がよさそうです。あるいは話しかける時も遠くからにして、マスクを避けるか。

誰だよ、夏になったらコロナウイルスは治まるって言っていたのは。

 

 

厚労省も距離が保てる時はノーマスクを推奨

 

vivanon_sentence電車の中や繁華街では相変わらずマスクをしている人が多いですが、公園を散歩している人たちに関してはマスク率が下がります。場所によっては半数くらいまで下がりそうです。散歩やジョギングするだけならマスクなしでいいでしょう。

厚労省もこう言っています。

 

夏期の気温・湿度が高い中でマスクを着用すると、熱中症のリスクが高くなる混乱があります。このため、屋外で人と十分な距離(最低2m以上)が確保できる場合には、熱中症のリスクを考慮し、マスクをはずすようにしましょう。

2020年5月26日「令和2年度の熱中症予防行動について(周知依頼)

 

「マスクをはずせ」ってよ。マスク着用を法律で義務化していたら、新型コロナよりも熱中症で人がいっぱい死んでいるところでしたよ。

最新のデータは見つからなかったですが、熱中症で年間千人以上亡くなっています。今年はマスクをしている分、例年より多いのではなかろうか。

熱中症になるのか新型コロナになるのかどっちがマシかって問題ですけど、先日、頭痛がして足もとがふらついてきた経験から、今の私には熱中症の方が身近です。ちなみにその時はマスクをしてませんでしたが、直前までつけていて、あのまんまマスクをしていたら倒れていたかもしれない。

真夏に何時間も歩き続けるのをやめた方がいいのですけど、これをやめると精神が壊れます。また、熱中症は室内でなる人も多くて、家の中で倒れても気づかれないのに対して、外だとまだしも気づかれます。救急車で運ばれても間に合わないこともありますが。

※JR東日本のポスター。うるせえよ。だから最初から「必要だと判断したらマスクをつけましょう」と呼びかけるのが正しいのです。その判断は各自に任せる。

 

 

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