松沢呉一のビバノン・ライフ

メガネ型フェイスシールドを販売している梶原の中村屋へ—マスクよりもフェイスシールド[18]-(松沢呉一)

都電のマスク率とおばあちゃんのフェイスシールド情報—マスクよりもフェイスシールド[17]」の続きです。

 

 

 

フェイスシールドの販売個数を制限する店も

 

vivanon_sentenceドン・キホーテは店舗によって品揃えが違うので、全店舗ではないと思いますが、シンプルなヘッドバンド型フェイスシールドの取り扱いを始めた店舗がありまして、販売している店がちょっとずつ増えてます。

従業員がフェイスシールドをしている店はさほど増えておらず、している人を町中で見ることもそんなには増えていないことから、あんまり売れてはいないのではないかと思っていたのですが、販売個数を制限している店もあって、けっこう売れているみたいです。

私が気づかないだけで、町内会の集まりで使ったり、カルチャーセンターで使ったりといった形で浸透しているのかもしれない。こういう場合は一度に多数買っていきそうです。

販売している店が増えているとは言え、まだまだ少ないので、売っている店に集中するってことか。

用途によって適切なタイプは違うわけですが、広く一般に使用するものとしては、メガネ型がベストだと私は思います。医療関係でも、ヘッドバンド型ではなく、メガネ型を採用していることがあります。使いやすいし、見た目もスマートです。なにより私のように髪型が崩れることを嫌う紳士淑女にはピッタリ。

しかし、売られているのを見たという人はいても、私はメガネタイプを店頭で扱っているのをまだ見たことがありませんでした。メガネ部分がかさばるため、店頭の販売には向かないってこともあるかもしれない。

おばあちゃんに聞いた梶原の店を見ていくか(前回参照)。その日はすでに午後6時台で、商店街では早い店は6時台に閉まります。探しているうちに閉まってしまうと悔しいので、この日は諦めて、後日出直しました。

わざわざ行くほどのものかと思いつつ、そこまでする気になったのは梶原だからかもしれない。

※下は販売個数を制限していた足立区西新井のホームセンター。これもヘッドバンド・タイプです。

 

 

梶原の特徴

 

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忘れかけている場所もありますが、都内の銭湯を回りとヘビマップ作製のおかげで、駅名、地名を言ってくれればどんなところかだいたいわかります。都電はいくつかの停留場を除いてほとんど乗降していて、銭湯があるので、梶原にも一度行っています。

梶原は王子の隣の隣。王子から歩いて10分もかからないんじゃなかろうか。ここまでは北区で、この先は荒川区に入ります。

停留場から直結型の書店があります。梶原書店。昔はもっとあったのかもしれないですが、現在、公道に出ずに停留場から入れる直結型店舗があるのは梶原、庚申塚、三ノ輪橋だけかと思います。直結型ではないながら、停留場のすぐ前に書店がどこかにあったと記憶しますが、それもなくなりました。

停留場の北側にある梶原銀座は道が広くてきれいな商店街で、都電もなかを売っている和菓子屋「菓匠 明美」があります。商店街を進んで、狭い露地を折れたところに橘湯があります。銭湯の中は覚えてないですが、商店街はよく覚えています。

というのも、梶原銀座は店がほとんど閉まっていて、不思議な商店街だったのです。寂れた商店街って感じではなく、こぎれいなのですが、9割方の店が閉まっていて、人がほとんどおらず、道路が広いだけに閑散とした商店街で、なんでこんなに人がいなくて、店が閉まっているんだろうと怪訝に思って帰ってきました。

※梶原書店は前は新刊書店だったのでしょうが、現在おもに古本と煙草を扱う店です。完全に時間が止まっていて、もっとも都電らしい停留場のひとつ。

 

 

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