松沢呉一のビバノン・ライフ

アンチ・ロックダウン/アンチ・ワクチン/アンチ・マスク/プランデミック—ポストコロナのプロテスト[3]-(松沢呉一)

「「不織布のマスクをして「海を守れ」とやる鈍感な環境団体—ポストコロナのプロテスト[2]」」の続きです。

 

 

アンチ・ワクチン派はマスクをしない

 

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エクスティンクション・レベリオン(XR)は難しすぎたので、考えがまとまるまでペンディングにするとして、次のプロテストに移ります。

ロンドンではXRだけでなく、さまざまなプロテストが行なわれていて、アンチ・ワクチン(anti-vaccination)派の行動も激しくなってます。

 

 

 

 

新型コロナに対する製薬会社や政府の隠蔽や捏造が抗議の対象のようです。XRほどではないにせよ、こっちも多数逮捕されています。

プロテスト好きの私がロンドンにいても、XRもアンチ・ワクチンも(下に書いているように、定義次第で私もアンチ・ワクチン派に入れられてしまうのかもしれないですけど)、どっちにも共感できず、家で納豆食って寝ているしかないです。どうせ睡眠障害期なので、どこにいても寝てますが。

アンチ・ワクチン派も激しくメディアを批判していて、そこはXRと同じ。人的にもアンチ・ワクチン派とXRではない環境派はいくらかだぶっているかもしれないですが、XRとの重なりはほとんどないと思います。ロックダウンをどうとらえるかが真逆ですから。

XR参加者のすべてではないでしょうが、多くはロックダウンで経済活動が止まることを歓迎。以前からそのための都市封鎖をプロテストとしてやっていたくらいで。

対してアンチ・ワクチン派はほとんどがロックダウン反対です。

ロックダウンがなかったら対立点が明らかにならなかったかもしれないですが、今は完全対立。ロックダウンはいたるところで対立点を表面化させました。

他の映像では、ドラムを叩いているのがいたりもしますが、とくにこの映像では警察と対峙としているところを中心に撮っているため、見た目もXRとは全然違います。

だいたいどこの国でもアンチ・ワクチン派は「パンデミックは計画されたもの」というプランデミック(Plandemic)派と重なっていて、ほとんどマスクをしておらず、マスクによる環境破壊には加担していない。皮肉なことに、環境に優しいのはXRよりアンチ・ロックダウン派です。

 

 

スイスのアンチ・マスク&アンチ・ワクチン

 

vivanon_sentenceアンチ・ワクチンでこんなに集まるのかと驚きますが、もともとアンチ・ワクチンは根強くて、イギリス国民の1割がワクチン反対。スイスでは2割が反対。国会に議員を送り込めるくらいの勢力なのです。

以下はチューリッヒのアンチ・マスク&アンチ・ワクチン・プロテスト(埋め込みができず、YouTubeに飛んでください)。

 

 

 

 

スイスは公共交通ではマスク着用が義務づけられていますが、義務づけられているのは原則交通機関の中だけ。停留所や駅構内では不要ですが、それらの場所でも距離を保てない場合は着用が必須。

それ以外は、距離を保てない場合に推奨しているのみで、していなくても捕まることはありません。スイスで開かれている他のテーマの集会やデモだと半数くらいはマスクしています。どうせ電車やバスに乗る時はしなければならないので、その延長です。

しかし、さすがにこちらの集まりでは誰もしていない。

 

 

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