松沢呉一のビバノン・ライフ

東ヨーロッパで暴れるフーリガン系規制反対派—ポストコロナのプロテスト[35]-(松沢呉一)

パンデミックに勝利したのは麻薬カルテルだった—ポストコロナのプロテスト[34]」の続きです。

 

 

 

チェコのプロテスト

 

vivanon_sentence先々週末から先週末の間に、タイやベラルーシに代表される民主化系プロテストがあり、政府のや警察の不正を糾すイスラエルやナイジェリアのプロテストがあり(イスラエルは集会規制で静かになってましたが、規制が解けてすぐさま復活)、ギニアのように選挙を巡る騒動があり、フランスではイスラム原理主義者に殺害された教師の追悼集会があり、いろんなことを政府に要求するコロンビアのプロテストがあり、何を要求しているのかもはやわからないチリのプロテストがありました。

しかし、ジャンル分けすると、ロックダウン、マスク義務化、営業禁止、夜間外出禁止などに反対することをテーマにしたものがもっとも多いでしょう。また厳しくなってきてますから。この中には政府批判も入ってきますし、全面的に反政府プロテストに転じていく可能性を孕んでいますが、契機としては規制反対です。

中でもチェコが大荒れ。

10月18日、プラハで行なわれたプロテストの様子です。

 

 

プラハの町並みはきれいじゃね。

この映像ではわからないですが、チェコの警察も馬を使ってます。吹き矢でケツを狙えばいいのに。

 

 

チェコのプロテストが荒れた事情

 

vivanon_sentence感染者数は25万人なので、ヨーロッパにおいてとりたてて多いわけではないのですが、チェコの人口は1,060万人で、人口当たりの今現在の新規感染者数はベルギーと並んでヨーロッパでトップです。このところは、1日1万人以上が続いているので、たしかに人口を考えると飛び抜けて多い数字です。

 

 

チェコは早い段階でロックダウンをして、うまく感染を抑えられたというので、5月から徐々に解除していたのですが、9月から急増に転じました。第一波はなかったようなものです。

それに伴って死亡者も増加。

 

2020年10月26日付「worldometers

 

 

1日100人程度。人口を考えると決して少ないわけではないけれど、かといって国民全体に不自由を強いるべきではなくて、死にやすい人たちの対策に特化すべきです。

と思っている人が増えているわけですよ。なのに、チェコは先週から再度の規制強化を実施し、集会は500人まで、学校、飲食店、スポーツ施設は閉鎖、マスク着用となったため、大きな反発を食らいました。

10月18日の集会は、「他の病気もあるのに、それらを差し置いてCOVID-19だけを特別に扱うべきではない」という趣旨のものだったようですが、ああも荒れたのは特殊事情がありました。

 

 

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