松沢呉一のビバノン・ライフ

新年早々去年と同じ話—2021年の抱負(なんて立派なものはもうないけれど)[1]-(松沢呉一)

 

 

年の瀬の街を徘徊する

 

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新年、あけましておめでとうございます。

年末は精神的に落ちてしまって、正月も数日は「ビバノン」を休もうと思っていたのですが、3日休んだら少し復活したので、なんか書いておきます。でも、少し復活しただけなので、どのみちたいした話にはなりません。

雑踏や賑わいが大好きな私は、「ビバノン」を休みにした3日間は人がいそうな場所に出掛けました。

どこも人が多くて、デパートもスーパーも大賑わいで、レジに長蛇の列ができていました。人ごみは好きでも、列に並ぶのは嫌いなので何も買わずに出てきました。年末から福袋を販売している店がけっこうあって、ちょっと興味はあったんですけどね。

こんな時は感染が怖くて人ごみを避ける人たちも多いでしょうが、いつもだったら年越しは温泉や海外で過ごす人たちが旅行を控え、帰省を控えた人も多く、その人たちが街に出たため、結果、例年とあまり変わらない人出だったのではなかろうか。一方、服飾関係を筆頭に暇そうにしている店も多くて、実際の人出が例年通りかどうかまではわからないのですが、私の感触としては「例年通り」といった感じでした。

活気のある街は人を元気づけます。私も大いに元気づけられました。

※旅行する人は少ないので、大晦日の上野駅は御覧の通りさほど混んでおらず。

 

 

覚悟をした上で出掛けましょう

 

vivanon_sentenceマスク率が高く、いたるところにアルコールがあったこと以外、年末の街の様子からは、コロナ気分はまるで感じられませんでした。今なお変異型ウイルスがどうしたこうした、1日の感染者が過去最高といった騒ぎは続いていますし、日本でのワクチン接種はまだ先ですが、気分は完全に脱コロナでしょう。

ウイルスが怖い人は出掛けないわけで、こんな時に出掛ける人はウイルスを怖がってはいない。昨年前半のように、「得体の知れないウイルス」って不気味さは相当まで減っているわけですから、基礎疾患のある人や高齢者は別として、死なないウイルスを過剰に怖がる必要はない。

怖がることに飽きただけでなく、適切に怖がるようになっただけではなかろうか。昨年前半の恐がり方が異常だったのです。

今なお「異常」の中にいる人たちもいて、人の多いところに出掛ける人たちを批判する人たちもいますが、そういう人たちは感染しないように家でジッとしていればいいだけ。誰がお前らに「外に出ろ」と言った。ワクチンを接種するまで家から出るな。

今年は初詣も控えたり、遅らせたりする人たちも多いようですが、必ず元旦に行かないと年が明けないという人たちは行けばいいと思います。ただし、覚悟のこと。

 

 

 

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