松沢呉一のビバノン・ライフ

芸能人なら乱交はみだしなみ—3Pや乱交が好きな小娘たち[ビバノン循環湯 582] (松沢呉一)

ボツ復活週間の流れの「放置してあった循環湯もの」です。TBSの小林廣輝アナの6股疑惑にひっかけての公開です(笑)。ワイドショーなどで、政治家や芸能人、スポーツ選手の下半身活動を叩いた過去があった場合は自身も叩かれて仕方がないとして、そうじゃなければ何人とどれだけセックスしてもいいんちゃいますかね。3Pしてようと乱交してようとウンコ食ってようと(小林廣輝アナにそういう疑惑があるわけではないですからね)。テレビ局の服務規程に「6股は解雇」「ウンコ食ったら停職」とか書かれてないと思いますし。

何に書いたかの記載がなく、記憶もなし。2000年頃のものだと思います。正確な執筆時期は冒頭に出てくる記事を「噂の真相」のバックナンバーで調べればわかります。

 

 

乱交くらいいいだろ

 

vivanon_sentenceちょっと前に、雑誌「噂の真相」がスクープしたTBS局員を中心にした芸能界乱交騒ぎがあった。一部、レイプまがいのことをやった人物がいたとも言われ、これは問題になってしかるべきとして、乱交自体はいいじゃんね。

名前が出ていた芸能人の中には、風俗好きの男が含まれていて、この芸能人が通った風俗嬢を知っている。渋谷にある某店のナンバーワンである。私は客として彼女についたことはないが、何度か会ったことがあって、彼女にハマるのはよくわかる。私もハマりそうなタイプ。

その芸能人はすっかり彼女に惚れてしまい、何度か指名をした上に、出待ち(店の前で待つことね)までしたらしい。彼女は軽くいなしたが、彼は他の風俗嬢を出待ちして、自宅にお持ち帰りしたことがあるそうな。いいっすね、芸能人は。普通だったら、ストーカー扱いされておしまいですぜ。

清廉潔白みたいなツラをして、某女性芸能人と熱愛なんてことばかりを公表しているから、暴露されたときにファンがショックを受けるわけで、「オレは風俗好きだよ。乱交だって好きだよ。ダメ?」って堂々と言ってしまえば楽になれるし、私は彼を全面支持する気になるのに。

社会全体そうなのだ。「ケツの穴を責められるのが好き」「ウンコするところを見るのが好き」「多数の男とするのが好き」と、皆が皆、自分の好きなことを公開してしまえば、ばらされた時のダメージは少なくて済む。

Peter Paul Rubens「The Feast of Acheloüs」

 

 

3Pに乱交花盛り

 

vivanon_sentenceなんて話をある週刊誌の編集者にしていたら、「その相手の彼女のインタビューをとれないか」と言い出した。おいしいネタですからね。しかし、彼女はプロ意識が強く、身近な人間に対してならともかくも、自分の客の情報についてマスコミでペラペラしゃべるようなことは決してしない。そこがまたいいところである。

「それは無理」と私は彼女に確認せずに答えた。私としても、そんな記事に協力する気はない。

その乱交パーティにも、風俗嬢が参加していたということなので、ことによると、この芸能人が連れていったのかもしれない。女子大生でもOLでも、芸能人好きがいるように、風俗嬢にも芸能人好きはわんさかいる。アイドルやロックバンドのおっかけをするために風俗嬢をやっているのもよくいる。同様に、風俗嬢好きの芸能人もわんさかいるってことよ。

名古屋のヘルス嬢で、吉本興業所属の芸人に声をかけられ、ホテルで乱交状態になったのがいる。彼女はIとやって、淋病をうつされたとのこと。あくまで本人が語っていたことで、どこまで本当かは知らん。

風俗嬢に限らず、乱交やら3pやらを体験したことのある子って、若い世代にはむちゃくちゃ増えてますな。恋愛感情とはまったく別に、女たちがセックスを楽しめるようになった証拠であって、大変よろしいのではないかと思っている次第。

Lady Ottoline Violet Anne Cavendish-Bentinck Morrell「Cavorting by the Pool at Garsington」

 

 

3pはいいよね

 

vivanon_sentenceつい最近、ある風俗店で体験取材したときのこと。相手の子は受け身が大好き。

「仕事でもプライベートでも、最初から最後まで攻められたい」

さらに彼女はこう言った。

「3pはいいよね」

ん? この店には3pコースはなかったはずだが。それに、風俗店の3pは、通常、客の男1人に女のコが2人つく3pである。

「仕事でじゃないよ、プライベートだよ。だって、体中を攻めてもらえるじゃん」

3Pを楽しめる若い世代が着々増えている印象。あれは「どうコミュニケーションをとるか」「どう譲り合い、協力し合うか」を学ぶいい経験だ。

William Etty「The Three Graces」

 

 

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