5月の陰毛と蜆町事件のその後—新・銭湯百景[16](松沢呉一)
「ヒゲ率の高い中野の銭湯と「銭湯ブーム」の実情—新・銭湯百景[15]」と「「蜆町事件」打ち切りと今後の予定と過去一年の「ビバノン」ベスト10」の続きです。
5月の陰毛
ここしばらく銭湯の話を書いていなかったですが、とくに書くべきことがなかったからです。
早い時間帯に下町系銭湯に行ってなかったので、会話に聞き耳を立てるようなこともありませんでした。夜遅い時間の銭湯で会話が楽しめるのは学生の多い銭湯くらいで、たいていはシーンと静まり返ってます。
外国人が多いエリアの銭湯にも行っておらず。中にはいるんだと思うのですが、東アジアだと見てもわかりにくいし、わかったところで何かきっかけがないと話しにくいです。
5月中にもっとも注目したのはじいちゃんの陰毛です。70代だと思うのですが、きれいに整えてました。
前にチンコの根本に輪っか状に残している人がいたことを書きましたが、そのじいちゃんはそこまでラインが細くはなくて、チンコの根本から3センチくらい残していて、その部分は短めにカットして、あとはきれいに剃っているんだと思います。ばあちゃんにやってもらっているのかな。
清潔感があって、好感を持ちました。また、オリジナルのスタイルを実践している点もポイントが高い。歳をとっても、チンコの毛でさえ人と同じではいたくない。私と同じタイプです。肝臓の手術をした時に剃られて以来そうしているのかもしれんけど。
蜆町事件のその後
といった話くらいだったのですが、6月に入って、いいのが来ました。
ちょっと遠出をして、詐欺事件のあった蜆町(しじみまち)に行ったんですよ(仮名です)。蜆湯に入るためです。午後5時台だったので、福郎さんが来るにはまだ早いかと思っていたら、あとから福郎さんが入ってきました。
「蜆町事件」については公開を取りやめましたが、あちらには嘘がいっぱい入っているので、読んでない方がいいです。
福郎さんは蜆町に住んでいる知人で、蜆湯で会った時に「蜆町事件」について教えてくれた人物です。
以下は実際の「蜆町事件」の続報です。
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