松沢呉一のビバノン・ライフ

世界最大の差別団体・中国共産党によるアップルデイリー(蘋果日報)弾圧—「武漢肺炎」という言葉[1]-(松沢呉一)

 

 

アップルデイリー(蘋果日報)に対する弾圧が本格化

 

vivanon_sentence中国政府は「アップルデイリー」(蘋果日報)を完全に潰すつもりのようです。

以下は数時間前に出た「NHK NEWS WEB」より。

 

香港警察 「リンゴ日報」5人逮捕 反政府的な動きを取締り

2021年6月17日 14時59分

 

香港の警察は、中国に批判的な論調で知られる新聞「リンゴ日報」の編集部門のトップら5人を、香港国家安全維持法に違反した疑いで逮捕しました。

香港の警察は17日、記者会見し、中国に批判的な論調で知られる香港の新聞「リンゴ日報」の編集部門のトップや経営部門の幹部ら男女合わせて5人を、反政府的な動きを取り締まる香港国家安全維持法に違反した疑いで逮捕したと発表しました。

リンゴ日報が2019年から30回以上にわたり、記事などを通じて外国の組織などに対し、中国や香港の政府に制裁を科すよう呼びかけたとして、外国勢力と結託し、国家の安全に危害を加えた疑いがあるとしています。

 

 

何もできないことがもどかしい。

香港の民主化運動をネタとして消費しきった人々は気づいてさえいないのかもしれないですが、「アップルデイリー」は「武漢肺炎」やそれに類する言葉の使用を差別的だとする中国政府とそれに同調して中国共産党に尻尾を振る人々に抵抗してきました。

それに気づいていたら、「武漢肺炎」という言葉をやすやすと否定することなどできるはずがない。

このことは昨年のうちにまとめてあったのですが、「新型コロナについてはもういいか」というのでシリーズ全体をボツにしてました ( 「もういいか」だけでなく、全体をうまくまとめられないという事情もありました)。

官民一体となった世界最大の差別国家が、他国や他者を批判する時には、差別の範囲を最大限拡大してくる戦術をとっていて、それに乗って中国共産党に媚びる人たちがいます。中国共産党の狡さとそれに媚びる人々の軽率さを改めて確認するシリーズでした。

アップルデイリーのライブ中継より、連行される編集者たち

 

 

世界最大の差別国家とそれに同調する人々

 

vivanon_sentence陰謀論も陰謀論という安易な決めつけもどちらも危険—アンスラックス再び」で軽く触れた「武漢ウイルス研究所から新型コロナウイルスが漏れたという説」は陰謀論扱いから急に信憑性のある説に格上げされた感があって、次々と情報が出てきています(あの回に中国内部に情報提供者がいるのだろうと書きましたが、ほとんどの内部情報はウイルス起源の調査集団「ドラスティック」によるものでした)。

なお決定打には欠けるきらいはありながら、「ドラスティック」によって、いつ、どこからウイルスが持ち込まれて武漢ウイルス研究所での研究が続いていたのかについての情況証拠は出揃いつつあって、中国が情報を隠蔽し、無数の嘘をつき続け、WHOがそれに乗って中国の片棒を担いだことまでは確定と言っていいでしょう。

今になってわかってきましたが、「研究所から漏れた説」を「生物兵器説」と一緒くたにして「陰謀論」で否定するのは中国政府の戦術だったのですね。それをやっていた日本人たちは中国の言いなりで真似をしていただけか。ただのアホではなく、悪質なアホでした。

今の流れの中で、武漢ウイルス研究所でウイルスに人為的に手を加えられたとの説もまた出てきています。私には判断できないですが、すべて洗いなおす必要があり、その際に中国と利害関係のある人々を排除する必要がありそうです。「陰謀論」でまとめて否定してきた悪質なアホどもも。

こうなってくると、出しておいた方がよかったかなと思う内容もあって、「武漢肺炎」についてのパートだけ出すことにしました。もうまとめている人はいるでしょうが、私は私で書いてあったことを出しておきます。去年の夏頃から秋にかけて書いていたものです。

以下、ボツ記事復活です。

 

 

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