松沢呉一のビバノン・ライフ

女王様にはレズビアンとタトゥが多い—タトゥの男女差[1]-(松沢呉一)

とくにコロナ禍以降、人前で話す機会がめっきり少なくなって、「そろそろしゃべりの勘が働かなくなってきているのではないか」とも思っていたのですが、7月11日、シネマハウス大塚での映画をトークセッションする「語る会」の青山夏樹さんの回では今までとあんまり変わらず話せたので、少し自信を取り戻しました。

という話をモダンフリークスの福田君と電話でしていたら、福田君は2時間ほどで以下のイベントをまとめました。仕事が早い。毎年7月21日オナニーの日に因んで開催してきた「下-1グランプリ」が中止となったため、その代わりみたいなものです。1日遅れて7月22日の開催ですのでお間違えのないように。また、下ネタはそんなに多くないので期待しないでください。

 

 

詳細、予約はパンディットへ

 

東京の銭湯制覇を昨年大晦日に達成したのに、そういえば何もしてません。「ビバノン」でも軽く触れただけで、まとめみたいなことはしてません。銭湯ネタはあんまり人気がないものですから。そのため、私が銭湯巡りを始めたきっきけは「ビバノン」でもちゃんと説明したことはなかったはず。100軒くらい回ったところで目的は達成できましたが、壮大な理由があったのです。

今まで東京の銭湯を制覇した人はおそらく数百人という単位でいて、もっと軒数が多かった時代に達成した人にはどうやっても勝てないですから、これ自体、そんなにいばれることでもなくて、いざイベントをやるとなることになって急に気後れしてます。足掛7年もかかっているので、ほとんど覚えてないですし。

それでも私がメインのイベントであり、告知期間が極端に短いので宣伝をしたいのですが、パソコンの調子が悪くて、Facebookを開いているだけでフリーズしやすいため、「ビバノン」で無料記事でも出すか(「ビバノン」の編集ページを開いているだけならさほど負荷がかからないみたい)。しかし、パンディットの奥野君に聴いたら、この時期は満員にはできないので、無理して宣伝する必要はないとのことです。有料中継があるので、少しでも宣伝した方がいいはずですが、奥ゆかしいイベント会場ですので。

だったら、これに関わる話を予習編として出しておくかと思った次第。前半は2018年に書いてあったものなのですが、ボツにしたわけではなく、「この話はもう少し成長しそうだな」と思って放置してました。つい最近格好の話をゲットしたので、それと合体してまとめたのですが、その話を教えてくれたのは今回のゲストである刺青銭湯ギャルのにせぽよです。その話もすることになりましょうから、イベントのあとで出そうと思っていたのですけど、先に出しておいた方が理解がしやすくなりましょう。

今回のイベントでは、銭湯巡りを始めたきっかけとその成果発表もしますが、私にとってはもう結果が出ているので、自分のことはオリンピックなみにどうでもよくて、彼女たちの話を聴くことを楽しみにしています。女湯のことはわからないですから。当日の話次第で追加訂正すべき点があったらまた書きます。

通常私は和彫りは「刺青/入墨」としていますが、境界がはっきりしないため、以下、原則すべてを「タトゥ」にしています。

 

 

女子校出身の女王様

 

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ご報告です。

「糞フェミは女子校出身が多い」説—勘で読んだ辛酸なめ子著『女子校育ち』(7)」で、「女王様たちは女子校出身が多いかも。でも、中学の時から同級生の男の子を蹴っていじめていたというのも多いので、どうなんだろ。今度聞いておきます」と書きました。

女子校出身の女王様はいっぱいいました。半年ほど前に、その話をたっぷり聞いていたのに、編集者に言われるまで忘れてましたが、マーヤ女王様もその一人です(店のサイトを見たらもういないようなので店名は出さないでおきます)。

学校名までは聞いてませんが、小学校から高校まで都内の女子校だと言っていたはずです。「資産家の娘」というタイプではないながら、父ちゃんの仕事がちょっと特殊で、相当のお嬢様みたい。お嬢様はしばしばそのコースからはみ出して、ヤリマンになるのもよくいて、それと違う方向のはみ出し方として、彼女は女王様になりました。

「糞フェミは女子校出身が多い」説—勘で読んだ辛酸なめ子著『女子校育ち』(7)」で「同性愛者やトランスジェンダーにとっても、自身を自覚する契機としての男女別学はいい点があるのかも」と書いている通り、マーヤ女王様はレズビアンでもあって、高校時代から今に至るまで一貫してレズビアン。

でも、女子校出身であることも、レズビアンであることも言われないと気づきにくいタイプです。言われないと女王様であることも気づきにくい。女子校もレズビアンも男の視線を意識せず、男が好む「女らしさ」を身につけない傾向があるはずなのですが、彼女は女王様の中でも珍しいくらいに一般の男受けする「女らしさ」を身につけてます。かつ一般受けする愛らしさのある美形なので、M男よりも一般の男にモテそう。

彼女は別の仕事もしているのですが、そっちでは男を立てるようにしていると言っていて、女王様であることもレズビアンであることも一切気づかれていないそうです。どっちの意味でも「ぽく」なくて、あれは気づけませんよ。

女王様もレズビアンも貫けているのですから、そこまでわかって初めて女子校出身であることが納得しやすくなります。

前にも書いたかと思いますが、女王様にはレズビアンやバイが当たり前にいます。他の性風俗産業や水商売にもいるのですけど、客が減るので通常は公言しない。その点でも、女王様は異質です。M男さんの中にも嫌う人はいるでしょうが、男と恋愛したり、セックスしたりしないことを好ましく感じるM男さんも多いと思われ、マーヤ女王様のように、そのことをおおっぴらにしている女王様は少なくありません。

※マーヤ女王様がペニバンをいじっているところです。たまらんでしょ。でも、今回のテーマはそこではなくタトゥです。

 

 

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