松沢呉一のビバノン・ライフ

夜と朝の狭間に生じた稀有な体験—黄金町残華[3]-[ビバノン循環湯 592]-(松沢呉一)

ナナとモモ—黄金町残華[2]」の続きです。今回は全編エロなので、公開部分は少なめで。

 

 

 

モモちゃんも呼んでいい?

 

vivanon_sentence私は枕元にポツリと置いてあるコンドームを手にする。こういうところでは、客に任せるのが不安ということもあって、たいたい向こうがコンドームをつけるのだが、ナナは横になったまま息を荒くしている。それどころじゃないみたい。

コンドームをつけたところで、足を上げさせて挿入。

「オー」と大きい声を出す。「チンポ、大きいッ」

だから、そういう言い方はどうかと。そんなに大きいわけはなく、彼女のお約束フレーズだろう。

彼女は口をあけ、舌を出して、焦点の定まらぬ目をこちらに向ける。キスして欲しいみたい。

体を重ねて抱き合うと、今まで以上に強く舌を吸ってきた。

「好き、好き」と繰り返す。

「あなたも私好き?」

「大好きだよ」

そう答えるとさらに一層腰の動きを早くする。ナナは声が大きい。もう外を歩いている人たちはいないだろうが、もしいたとしたら確実に聞こえているはずだ。こんな時間だからこそ、彼女は自分も楽しもうとしているのかもしれない。

毎回こんなに感じていたのでは体が持たないだろうから、本当に彼女は特別な客として受け入れてくれているのだろうと思う。というか、そう思いたい。

彼女は私の頭をつかんで唇を求め、そのまま激しく体を痙攣させた。

「イッちゃった。ここでイッたの、初めてよ。大好きよ」とまたキスを求める。

私は彼女を抱きかかえて座位に移行。

「ああ、気持ちいい。あなた上手ね」

腰を動かしながら、ここで意外なことを彼女は言い出した。

「モモちゃんも呼んでいい?」

「どういうこと?」

「3P、いい?」

こういう店でも3Pができるという話は聞いていたが、せっかくここまでいい気分だったのに、少し冷めた。しかし、モモだったら私としても異存はない。

「いいよ」

そう言ったら、ナナはそのまんまの格好で、大きな声で階下に向かって何か言っている。それに応えて下から声がした。その手際よさからして、私がコンビニに行っている間に話がついていたのだろう。

 

 

モモが乱入

 

vivanon_sentence他の客が入ってこないように入口を閉めるわずかな時間をあけて、モモは軽快に2階に上がってきた。

「いいですか?」

「いいよ」

座位で2人が全裸で抱き合っていても、驚いた様子もなく、今までとは違う笑顔を見せた。たぶんいつもこうやってナナは客がつかないモモの売り上げを増やしてあげているのだろう。

 

 

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