文京浴場組合「秋のタオル祭り」3週目の報告と混浴可能年齢引き下げのお知らせ-(松沢呉一)
文京「秋のタオル祭り」の3週目は目白台・豊川浴泉
先週は恒例のヘルペスが顔に出たため、文京区「秋のタオル祭」の2週目はパスしました。
皮膚が破けはしましたが、薬をつけたのが早かったおかげで、今回のヘルペスは比較的軽度でした。火曜日には皮膚が赤くなって、かさぶたができているだけになりましたので、もう感染させることはないだろうと銭湯に行きました。
顔くらいは覚えているフロントのおばちゃんが自分の頬を指しながら聞いてきました。
「どうしたの?」
「ヘルペス。でも、もう治りかけなので大丈夫ですよ」
「だったらいいけど。あと、マスクもつけてくださいね」
しまった、顎マスクにしてました。マスクを上げていればヘルペスに気づかれることもなかったのに。このあと、図書館でも注意されていて、いつまで経ってもマスクには馴染めません。
わずかにまだ皮膚が黒ずんでますが、すでに完治したと言ってよく、昨日は酉の市に行く前に、「秋のタオル祭り」3週目の目白台・豊川浴泉に行ってきました。
口開けは混むと見て、開店から30分後の4時半過ぎに行ったのですが、入口で店主が「混んでますよ」と断りを入れるくらいに人でいっぱい。さほど広くはない脱衣場と洗い場とを合せて30人くらいいて、薬湯に入るのに待たなければならないほどでした。
タオルパワーは絶大です。私もわざわざ行くくらいで、タオルをもらえるだけで嬉しい。いつも行っている人たちはぬかりなくこの日に行くし、加えて交通費をかけてでも行く人たちがいるわけですが、新型コロナ感染者と死亡者の激減も関わっているかもしれない。
銭湯に対する警戒が完全に解けたのか?
高円寺パンディットの奥野君と成田東の吉の湯に行った時に聞いたのですが、彼はコロナ以降、銭湯は行かないようにしていたんだそうです。
早い段階で「銭湯は安全」と言われていて、私もそう書いていましたし、ここまで一度として一般の銭湯での感染は報告されていないはずです。スーパー銭湯での感染はありましたが、スーパー銭湯の出し物として演じられた芝居でのことです。銭湯の感染ではなく、劇場の感染にカウントすべき事例です。一般の銭湯でもイベントをやることはありますが、通常営業ではそんなことはありません。
銭湯は天井が高く、湯気が上昇して空気を撹拌し、湯気抜きや窓から空気を逃し、湿度と温度がウイルスの活動を抑えます。また、洗い場で話し込むことがあるとしても、面と向かって話すことは稀であり、たいていは同じ方向を見て話します。洗い場で10分続けて話すことも稀。のぼせますから。
脱衣場や待合室での長時間の会話さえ避ければ銭湯は安全。脱衣場だって扇風機が回っていて、夏は中庭のガラス戸を開けっ放しにしていることもあるので、そんなに神経質になることはない。
そのはずなのですが、そういった情報をチェックしていない人や、チェックしていてもやっぱり恐い人は敬遠していました。その層が、このところの感染者の激減と死亡者ゼロを受け、タオル祭りをきっかけに復活したのかもとも思いました。タオルの力、祭りの力。
※「秋のタオル祭り」4週目の11月27日は千駄木「ふくの湯」です。ここも人気のある銭湯なので、間違いなく混むと思います。タオルの右下は文京浴場組合のキャラクター、文乃ゆ太郎。他がゆるキャラ系なのに対してしっかりしたキャラです。
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