松沢呉一のビバノン・ライフ

銭湯でまたもネパール人と出会った—新宿区と中野区の銭湯で難民について考える「ほっこり銭湯プロジェクト」が開催されます-(松沢呉一)

 

新宿区と中野区の銭湯で難民について考えるイベント

 

vivanon_sentence鼻の調子がよくなってきたので、銭湯に行きました。たまーに行く銭湯です。

この銭湯で知ったのですが、新宿区と中野区の銭湯で月曜日から「ほっこり銭湯プロジェクト」が開催されます。

 

 

 

 

『ほっこり銭湯プロジェクト』は、
ローカルの憩いの場である銭湯で、
リラクゼーション/安らぎを通して、
難民問題を身近に感じ、
小さなアクションによって
世界の難民に
「ほっこり」を届けていただく企画です。

2021年12月20日(月)~2022年1月16日(日)
開催場所:東京都新宿区・中野区のご協力銭湯

 

具体的に何をするのかはリンク先参照のこと。

いつも書いているように、こういうのは遠くにあるままでは実感がないので、近くに持ってくることが大事です。食い物がない。暖房がない。風呂がない人たちが何百万、何千万といます。

難民のことを考える場、金を寄付させる場として銭湯が適切か否かは微妙な点がありますが(人生が終わりかけている世代が多いのと金の余裕のない層が多い)、新宿区の銭湯も中野区の銭湯も、若い世代が集まる銭湯が多いので、エリアの選別は適切かと思います。

比較的若く、比較的経済的余裕があり、かつグループで来るスーパー銭湯の方がよりよかったかもしれないですが、話す場面が多く、長時間滞在する分、スーパー銭湯は感染リスクがありますので、難しいか。

リンク先を見ていただければおわかりのように、このプロジェクトは国連UNHCR協会と学生を中心とした団体「Youth×UNHCR for Refugees」によるものです(国連UNHCR協会はUNHCRそのものではなく、支援団体です)。

今後、エチオピア難民も増えていくし、気候変動による難民も増えていくことは避けられず、金も力もない私にはお手上げ感がありますが、若いヤツらが奮闘しているのですから、せめてこの企画に参加くらいはしておこうと思います。

銭湯好き、サウナ好きの間で話題の松本湯も中野区ですから、この機会に行ってみるとよろしいかと。ただし、曜日や時間帯を選ばないとメチャ混みですので、お気をつけください。また、22日(水)は冬至のゆず湯を実施する銭湯が多いので狙い目です。

 

 

またも銭湯でネパール人と会話

 

vivanon_sentenceその銭湯に、見るからに南アジア系の青年がいました。難民じゃないです。

一人で来ているようです。ここは大きな浴槽がひとつあって、その中がいくつかのパートに分かれているのですが、滝のように湯が落ちてくる趣向があるため、その音がうるさくて話しにくい。

もうひとつ、別室の岩風呂があるのが魅力です。楽に3人入れるくらいの広さの薬湯です。そこに入ったら、彼がいました。

副鼻腔炎は、ウイルスなどの病原菌が原因になっている場合、その病原菌が感染することがありますが、あんだけ抗生物質を服用したので、もう消えているでしょうし、PCR検査で陰性でしたから、新型コロナも安心です。あっちからこっちの感染はあり得ますが、ここは窓が開いていて外気が入ってくるので、感染リスクは低いです。

 

 

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