松沢呉一のビバノン・ライフ

タバコを吸うために喫煙所に並ぶ下北沢・タバコが吸える店が多い歌舞伎町-(松沢呉一)

年末の東京をエロに染めた横須賀歌磨呂—「お笑い芸人養成所の女子はモテモテ」との説」に関連した内容です。

 

 

変貌した下北沢駅

 

vivanon_sentenceタバコについては当面取り上げることはないかのようなことをほんの数日前に書きましたが、書いておきたいことが出てきました。タバコ自体というよりも、タバコから見えてきた街について。

横須賀歌磨呂の単独公演でひさびさに下北沢に行ったのですが、あまりに風景が変わってしまって、私の知っている下北沢じゃない。ゴチャゴチャしていた駅前が広くすっきりしたこと自体はそんなに悪くないのかもしれないし、線路が地下に潜って踏切がなくなり、人も自転車も車もスムーズに移動できること自体はいいのかもしれないけれど、それとともに街はいろんなものを失ったんじゃなかろうか。
すっきりとした駅前に喫煙所があって、密にならないように係員が入場整理をしています。喫煙所に入るのに列ができているのを初めて見ました。

喫煙所内の距離と並んでいる人の距離はさほど変わらない。タバコを吸う時はマスクを外すためにリスクが少し上がりますが、屋外ですからね。税金を使って何をしているんだか。

たしかに仕事帰りに喫煙所に立ち寄って缶コーヒーを飲みながら、タバコを吸い終えても語り合っている人たちや、スマホを耳に当てて大声で話している人も喫煙所にはよくいて、「そういう時はマスクをした方がいいだろ」と喫煙者時代の私も思ってましたが、たいていは10分かそんなもんでしょ。こんな寒い時にそれ以上吹きさらしの場所にいないって。そんな程度の時間、屋外で話したからと言って、感染するリスクは少ないと思いますけどね。オミクロンだとどうかわからないけれど。

そもそもそれだけ混み合うくらいに喫煙所が足りないのだから、これを解決したいんだったら、もっと喫煙所を増やせばいい。監視されながらタバコを吸ってもうまくないですしね。これをやっていいのはたとえば自由が丘や代官山のような街です。下北沢はもっと雑然としていなければ下北沢ではなくなってしまいます。

素直に列を作っている人たちを見てイライラしてきて、「タバコを吸いたい」と数週間ぶりに思いました。でも、私はあんな喫煙所では吸いません。喫煙できる店を探します。下北沢にもちょっとはあるでしょ。

※蛍光色のジャケットを着たのが係員。この左側に室内喫煙所があり、そっちにも係員がいます。

 

 

下北沢にもう用はない

 

vivanon_sentenceこの日動画を撮影していたモダンフリークスの福田君はカメラを忘れて慌てて取りに戻ってました。ADHDだからしゃあないです。

公演のあと、サンガイノリバティを出たところでにせぽよに「リュックのチャックが開いている」とまた私は注意され、そのにせぽよもバッグのチャックが開いてました。ADHD集団。

今ではにせぽよしかタバコを吸わないですが、ADHDの喫煙率は高いかもしれないと思いました。

公演のあと、打ち上げに行こうということになったのですが、下北沢の飲み屋は終わるのが早い。たまたまそういう店に入っただけかもしれないけれど、11時半までで終りと言われてしまいました。11時を過ぎていたので30分しかいられない。

その時、女性客が「タバコを言うところはないんですか」と聞いていて、店員が「店の外でわからないように吸ってください」と答えていました。店の外に出たら、すでに店の横で何人かの人がタバコを吸ってました。また私は吸いたくなりました。

店の外で吸うことについてまで店にとやかく言われたくないですが、店が「外で吸ってくれ」と言ったとなるとまずいってことと、喫煙チェックの係員に見られると罰金を払わされるため、「こっそり吸った方がいい」と注意を促していたのだと思います。

私ら一行の中では横須賀歌磨呂とにせぽよが喫煙者ですが、ふたりとも吸えないなら吸わずに済ますことも可能。しかし、店に30分もいられないならやめようということになりました。タバコを吸うのに列に並ばなければならず、あるいは、こそこそと店の外で吸うしかない街に嫌気が差したこともあり、下北沢を捨てて新宿へ移動しました。

※上はサンガイノリバティから見える下北沢駅前。

 

 

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