松沢呉一のビバノン・ライフ

このペースで戦傷・戦死していくと、ロシア兵はいつ地上から消えるか—類稀なロシア軍の損害-(松沢呉一)

戦死者数・市民の虐殺数・ナチス度・衣装代のどれをとってもゼレンスキーよりプーチンの勝ち—逃げて闘うのもまた尊い」の続きです。

 

 

 

ウクライナ戦に派兵されたロシア兵の15人に1人が死亡し、2人が負傷、将官の4人に1人が死亡

 

vivanon_sentence確定的な数字は私ごときにはわからんですけど、現時点でロシア兵は1万人以上死んでいる可能性が高い。ウクライナ軍の見積もりで1万4千人、「ロシア国防省の見積もり」で1万人、米政府の見積もりで7千人。仮に1万人として、これが全体のうちのどの程度を占めるのでありましょうか。

ウクライナ戦争に派兵されている兵隊の数は15万人以上とのことです。15人に1人程度が1ヶ月足らずで死んでいる。負傷兵は2万人あるいはそれ以上になると見られ、計3万人とすると、5人に1人はすでに使えない。とてつもない大損害じゃないですかね。

あと4ヶ月でウクライナに送り込まれたロシア軍は全滅し、四肢が吹き飛んだ兵士、目が見えない兵士らが残ります。負傷兵の中には戦線復帰できるのもいましょうけど、この計算には捕虜になった兵士がカウントされていないので、兵士の補填がない場合、あと4ヶ月で全滅という計算でいいんじゃないでしょうか。

人の死をどうとも思わないプーチンとしては、兵士が死んだら「演習だ」と次を騙して送り込めばいい。ロシア軍の総兵士数は55万人から65万人なので、このペースで湯水のように人を粗末に使い捨てても、1年半はもちます。

しかし、将官は4人に1人死んでます。この穴埋めは簡単ではないでしょう。指揮系統がムチャクチャになって兵士はもっとハイペースで死にます。

つうか、ロシア軍はまさかこんなことになると思わず、全体が演習気分で侵攻してしまったため、作戦なんてものは存在せず、指揮系統がそもそも明確ではなかったという説も出ています。素人考えでもこれでは行き当たりばったりになります。戦争をやる姿勢ではない。

3月11日付「BUSINESS INSIDER」掲載の「The Russian military’s heavy losses from Ukraine in charts」では、ロシア軍の損害を検討していて、軍隊を経験した米国の専門家たちの意見を掲載しています。驚異的な数字であり、戦争の継続は不可能としています。戦争に詳しくない私のいい加減な見立てではないのでご確認ください。

 

 

ロシア軍が失った戦車の数

 

vivanon_sentenceThe Russian military’s heavy losses from Ukraine in charts」では戦車や戦闘機の損害も出しています。

 

 

戦車が飛び抜けて損害率が高いですが、その戦車の損害236両はもっとも低い見積もりです。実際にはもっともっと多い。

これについては以下のページが信頼できそうです。

 

 

このORYXというサイトは、映像から数字を割り出しているため、曖昧な証言は排除できますが、映像(写真・動画)が存在しないものや映像が公開されていないものは当然カウントされないので、実際の数字はさらに大きいことが推測できます(と書かれています)。

 

 

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