松沢呉一のビバノン・ライフ

セルゲイ・ショイグ国防大臣の復活と娘のクセニア/ロシアの独立系メディア「メデューザ」は潰されない/戦死したロシアの将官の数は6人説と7人説と8人説がある、など—ここまでの補足や追記-(松沢呉一)

「ロシア将校戦死情報」2名分—1名は部下に轢き殺された!?」の続きです。

 

 

セルゲイ・ショイグ国防大臣が復活して疑惑が深まる

 

vivanon_sentenceロシアのセルゲイ・ショイグ国防大臣の姿が消えて、健康不良説、粛清説が出てましたが、一昨日、半月ぶりにテレビにその姿を現しました。ところが、見た目も話し方もまるで覇気がなく、病み上がりではないかと、かえって噂の信憑性を高めています。

ロシア政府は多忙のために姿を見せなかったと説明していましたが、忙しく動き回っていたのなら、その動向はある程度察知できるはずなのに、まるで動向がわからなかったことから、入院していたのではないかとの説が出ています。

彼はもともとウクライナ侵攻に反対していて、プーチンの無理難題に応えようとして、1万人を超える兵士、将官の3分の1を失う大失態。その心労で心臓発作を起こして倒れたのだと。

とウクライナの元内務副大臣アントン・ゲラシュチェンコって人が主張しています。ロシアの内部情報はだだ漏れしているので、これも内部からの情報が元かも。

3月24日にプーチンとのオンライン会議が開かれているのですが、そこに見えるショイグの姿は過去の映像で、この日は出席していないとも指摘されています。

なお、セルゲイ・ショイグの娘のクセニアは、トライアスロンやマラソン選手として活躍したあと、スポーツ担当の役人をやっているのですが、SNSに公開した自身と子どもの服がウクライナカラーではないかと数日前に話題になっていました。

これではなかなか伝わらず、たまたまではないかと思えたので、ここまでこの件は取り上げてませんでしたが、「たまたまです」と言える程度の表現しかできなくなったのがロシアです。母子ともに上下揃って黄色と青系ですし、Tシャツはロシアでの販売を停止したナイキっぽいです。たまたまにしては完成度が高いかもしれない。

※2022年3月26日付「DailyMail」 クセニア・ショイグの写真もここから借りました。

 

 

独立系メディア「メデューザ」はなぜ潰されないのか

 

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セルゲイ・ショイグ国防大臣の姿が見えなくなったことを最初に報じたメディアは独立系ネットメディアのメデューザだと思います。

ここまで何度かメデューザが登場していますが、パソコンがボロいせいで、うちからはメデューザのサイトが開けない。そこで、なんとかスマホで読んでます。メデューザとともに私も頑張ってます。

メデューザは明確にプーチン政権を批判し、ウクライナ侵攻を批判しています。なんでそれをやっても潰されないのかというと、ロシア人によるロシア人向けのロシア語(+英語)のメディアであっても、拠点は隣国ラトビアだからです(ラトビアはラトビア語)。

2014年にスタートする段階で、ロシア国内では無理だと判断して、ラトビアで始まりました。とは言え、ロシア国内にもライターはいるため、さまざまな嫌がらせを受けています。

 

 

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