「ロシア将校戦死情報」2名分—1名は部下に轢き殺された!?-(松沢呉一)
「ロシア連邦共産党からまた反戦派が登場し、除名処分に—留まるもよし逃げるもよし」の続きです。
南部に重点を置く作戦に切り替えたら南部で中将が戦死
昨日は2本出す予定だったのですが、ロシア連邦共産党について調べるのに手間取りまして、そうこうするうちバイトに行かなければならない時間になって、諦めました。
出そうと思っていたもう1本は「ロシア将校戦死情報」です。ロシア軍が南部に力点を移すと発表した途端に、ヤコフ・レザンツェフ中将が南部ヘルソン州で戦死しました。第49諸兵科連合軍の司令官であり、中将としては2人目です。
将官の死亡は7人目としてあるメディアと6人目としてあるメディアがあり、私は6人目派ですが、7人目派の方が優勢です。両者の対立が深まって、戦闘間近と見られています。戦闘を回避するため、リストを作った方がよさそう(作りました。解釈の違いで、どっちも間違いではありませんでした)。
7人目だとすると、たったの1ヶ月で将官の3分の1以上が死亡。ロシアの弱さは異常。これでやめないんだから、ロシア、異常。プーチン、異常。
ウクライナ・メディアによると、ロシアが占領しているヘルソン空港に対するウクライナ軍の砲撃により、倉庫の弾薬が爆発し、司令部が吹き飛んだとのことです。今回は携帯電話を使っていて位置情報を知られてしまったわけではなさそうで、ロシア軍、一歩前進。やればできます。
この爆発ではなく、この近くの戦闘でレザンツェフ中将は亡くなったとの説あり、やっぱり携帯電話かも。
ロシア軍は携帯電話だけでなく、デジタル化されていないトランシーバーの電波も傍受されていて、ロシアのミサイルが自軍を攻撃して激怒している内容も公開されています。近距離の戦闘では勝てないため、遠距離のミサイル攻撃に切り替えたら自軍を攻撃。ロシア軍、面白すぎる。
※日本語版Wikipediaに出ている写真ですが、「生前のレザンツェフ」というキャプションがついています。死後の写真を出すことはまずないのに(デスマスクが出ていることはありますが)、このキャプションはなんだろう。
味方に殺された(?)ユーリ・メドヴェージェフ大佐
レザンツェフについて読んでいるうちに、第37独立親衛自動車化狙撃旅団の指揮官であるユーリ・メドヴェージェフが謎の死を遂げていることを知りました。
メドヴェージェフはタンカで運ばれているところの動画が公開されていて、こののちに死亡しているのですが、部下が乗る戦車に下半身(あるいは両足)を潰されたとの説が出ています。
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