モスクワ・バーニング/ロシアのせいで値上げラッシュ/大鵬の父親はウクライナ人—ここまでの補足や追記-(松沢呉一)
「チョルノービリ原発で明らかにされたロシア軍のマヌケすぎる危険性—赤い森に塹壕を掘るわ、金目のものを略奪するわ、放射性物質までかっぱらうわ」の続きです。
モスクワが傾いていく
ウクライナ東部の状況が気になりますが、私がやきもきしてもどうなるもんでもなく、「ここまでの補足や追記シリーズ」です。
暴風雨が原因であろうと、ウクライナの巡航ミサイルが原因であろうと、どっちにしてもモスクワが沈没した事実が大事であって、沈没すればめでたい。そこはもう確定しているわけですけど、やっぱり動画を観たい。
やっと動画っぽいものが出てきています。
いろんな専門家が分析していて、巡航ミサイルによるものであることはほとんど間違いなさそうです。ざまあ。
動画と静止画とどっちもありますが、角度が少し違うので、近くにいたロシア船から複数の人が撮ったのかも。マヌケなロシアのことですから、インスタ映えするというので、甲板はスマホを手にした兵隊ですずなりだったんじゃないですかね。
これではロシアの公式見解が嘘だらけであることがバレるので、「人が死んでいる時は撮影禁止」「撮ってもいいけど、公開禁止」にすればいいのに。公開禁止にしたところで、家族や友だちには送ってしまいましょう。家族や友だちは無責任ですから、公開してしまいます。実際、今回はそういう経緯で表に出たのかも。あるいは情報提供者がロシア軍の内部にいるのか。
これは「沈没直前」になってますが、いくら目を凝らしても、周辺に泳いでいる兵士はおらず、救命ボートの類も見えません。ミサイルだとしてもすぐさま沈没するわけではないでしょうから、すでに退避し終えたあとかもしれないですが、ミサイルが当たって搭載している爆薬に燃え移ったとしたら、連続して爆発が起きていて、逃げる余裕はなかったとも推測できます。
次はその辺まで読み込める映像を頼むわ。
ローソン100の嘆き
説明するまでもなく、4月に入って、いろんなもんが値上がりしてます。
オーストラリアの小麦が豊作だったため、小麦の国際価格は安定したという話だったのですが、あの段階で予測していたように、ウクライナ戦争が終わらないために、今年の収穫は見込めず、その分、前倒しで値段が上がっているようで、小麦原料のものが軒並み高くなってます。すべてロシアのせい。
今まで知らなかったのですが、日本はロシアからそば粉を輸入していて、ロシア外のそば粉も高騰。カニや魚卵、ウニなどの魚介類も同様。完全にロシアのせい。
さらに紙まで高くなっています。長期では中国のパルプ消費の拡大があり、昨年からの北米の流通停滞や重油の価格上昇に伴う運送費の上昇があり、そしてロシアがダメ押し。
トイレットぺーパーやティッシュペーパーの値上がりについては。ドラッグストアーが「4月から値上がり」の張り紙をしていたので、わかってましたが、玉ねぎの高騰は予想せず。気候変動による不作のためです。その穴埋めに輸入の玉ねぎが出回ってますが、玉ねぎは国産の方がうまいな。
1割程度の値上げであれば、すぐさま生活が困窮する家庭はそう多くはないとは思いますが、売る側はあちこちで困窮しているケースが出てきます。値上げすると売れなくなるし、値上げしないと利益が減るし。
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