松沢呉一のビバノン・ライフ

ウクライナ民謡「おお、草原の赤いカリーナ(Ой у лузі червона калина)」の聴き比べ—ピンク・フロイドから難民たちの歌声まで-(松沢呉一)

邪魔者は消せばいい、目的のためには自国民をも殺せばいい—犯罪組織FSB(ロシア連邦保安局)[下]」の続きです。

 

 

ピンク・フロイド+アンドリー・クリフニュク「Hey Hey Rise Up」

 

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ピンクフロイドのこの映像は公開直後にYouTubeにおすすめされてチェックしていました。

 

 

 

「誰だよ、このじいちゃんたち。ピンク・フロイドか。じいちゃんになっても、すぐさま反応できるのはさすがだな」というところに気持ちを奪われて、この曲自体はさらりと聴いて、冒頭に出ている説明も読まず、そのまんまになってました。

 

その後、YouTubeが、以下をおすすめしてきて、やっと曲の経緯がわかりました。

 

 

歌っているのはウクライナのBoomboxというバンドのヴォーカリストであるアンドリー・クリフニュク。アメリカ・ツアー中にロシアの侵攻が始まって、ツアーを切り上げて(なのかちょうど終わったところだったのか)ウクライナを守るために帰国して軍に入りました。銃を手にしてこの映像をインスタグラムに投稿。

これにさまざまな人が音をつけたり、声を重ねたりしています。ピンク・フロイドもそのひとつだったわけです。

 

 

 

ここまでの動画ではわかりにくいですが、以下を観ると、銃を抱えていることがよくわかります。

 

 

 

以下はオペラ歌手たちが参加したヴァージョン。

 

 

重厚。

 

私が一番好きなのは以下。

 

 

 

この曲のオリジナルはウクライナのフォークソングで、歌詞はこちら。タイトルの「
Ой у лузі червона калина」は「おお、草原の赤いカリーナ」という意味。カリーナは木の名前で、この場合はその木に咲く花を指すのだと思います。

 

 

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