小麦の高騰・スシローの値上げ・ロシアの山火事はすべてロシアの侵略戦争が一因—プーチンは地球の敵・人類の敵-(松沢呉一)
「ロシアから脱出した人々を取材する、ロシアから脱出したリノール・ゴラリック—プッシー・ライオットのマリアも遂に国外脱出」の続きです。
野菜の高騰・鶏肉の高騰
黒海ではまたフセヴォロド・ボブロフというロシアの船が炎上しているみたいですよ。別の船名も出ていて、どちらかが炎上しているのか、どちらもが炎上しているのか、あるいはまるでガセになのか、詳細は不明ですが、ロシア軍の船は全部炎上して沈没しますように。
前に「玉ねぎが高い」って話を書きましたが、あれからずっと高値が維持されています。あの時に書いたように、輸入の玉ねぎも売られていますが、昨今、玉ねぎの産地偽装まで起きているんですね。たしかに玉ねぎは国産の方がうまいですが、国産でも安い玉ねぎは痩せていておいしくない。
玉ねぎを入れないわけにはいかない食い物もあるので、高くてもまずくても買うしかない。
こうも長期間玉ねぎの高値が続いているのは、北海道だけじゃなく、他の地域でも天候のために不作だからです。さらにジャガイモやキャベツも高い。
食いもん屋さんも大変ですわ。
どれも気候変動が最重要の一因ですから、野菜の高騰は来年以降もずっと続くのではなかろうか。
野菜だけじゃなく、肉も高くなっています。牛肉や羊肉は前からですが、遂に鶏肉も顕著に上がってきています。3割くらい高くなった印象。
飼料が高くなっていることと、運送料がかさむことが影響しています。さらに円安によって輸入品も高くなっています。とくにブラジル産鶏肉の輸出が輸送業者のストライキで滞っています。業務スーパーにもブラジル産の鶏肉がしばらく入ってこない旨の張り紙が出てました。
※3個で238円。このサイズでひとつ80円くらいならリーズナブルでしょう。
スシローの値上がりは必然だけれど、衝撃が大きい
小麦粉や小麦製品の値上がりは気候変動+原油高騰+ロシアのせい。海産物の値上がりは、ものによっては気候変動、ものによってはロシアのせい。海産物が上がっているのですから、当然ではあるのですが、スシローの値上げはけっこうな衝撃。
どこも同じですから、回転寿司各社は後を追いそうです。
「考えてみれば当たり前の値上げ」が他にもあるかも。バイト先で聞いたわけではないですが、銭湯の燃料費も高くなっているので、値上げせざるを得ないのではないか。現在東京は480円ですが、キリのいいところで500円か。しかし、値上げすると客が減るので、痛し痒し。どっちに転んでもギリギリでやっている銭湯がまた潰れるかもしれない。
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