松沢呉一のビバノン・ライフ

日本に来たウクライナ人の姿がテレビでは見られなくなってきた—ロシア侵攻から4ヶ月で飽きられた-(松沢呉一)

「世界難民の日」から1日遅れで考えたこと—ロシアによるウクライナ侵略から4ヶ月」の続きです。

半月くらい前に書いてあったものなので、内容が古くなっています。具体的に言うと、この半月で「日本に避難してきたウクライナ人」というテーマはすでにほとんどテレビでは取り上げられなくなりました。以下、書いているように、名古屋のテレビは丁寧な取材をしていて、今も続けているスタッフはいるでしょうから、何かきっかけがあればまた取り上げられます。しかし、今まで取り上げてきたことの繰り返しではもう見たがる人はいない。

以前から書いていたように、こうなるのは必然です。あとはYouTuberが取り上げていたり、避難してきたウクライナ人自身がYouTuberとして出す情報を見ていくことにします。

 

 

丁寧な取材に感心する

 

vivanon_sentence以下のドキュメンタリーを見ると、いかに名古屋のテレビ局が熱心に取材し続けているのかよくわかります。

 

 

これは中京テレビですが、他局も同じです。

受け入れはそんなに簡単ではないってことまでがよくわかるいい内容です。

ティムール君にしても、エリザベータさんにしても、長期で取材しているからこその内容。

以前、エリザベータさんは仕事が見つかったとの報道を観て安心したのですが、うまくいかなかったのですね。たしかに仕事を発注する側が、ウクライナ語の通訳を雇う余裕はないでしょうから、最低限の日本語ができないと仕事がスムーズに進行できない。とくにデザインの場合は、細かなところの意思疎通はニュアンスになってくるので、日本語ができる相手でも伝わらないことがあります。

以前から、精神的なケアが重要と言われてましたけど、多かれ少なかれ、精神的ダメージを負ってますし、日本に来て戦争から逃れたところで不安がきれいに消えるわけではなく、新たな不安も生じます。その解消にも言語が大事。

それでもエリザベータさんは友人が名古屋にいるようだし、名古屋ではウクライナ人たちの集まりがよく開かれているので、少しは不安を解消できましょうけど、仕事が決まらないとたしかに不安。このまま仕事が決まらないと、来年就労ビザに更新することができません。

そんなに簡単にはいかないのかもしれないですが、いったんデザインの専門学校に入った方がいいかもしれない。日本でのデザインを勉強した方がいいということではなく、日本語を覚える猶予期間のためです。学校に入れば就学ビザをとれるので、2年なりなんなりは日本にいられて、その間に仕事が決まれば就労ビザを取れます。その間に仕事が決まらなくても、そこからまた特定活動ビザをとれるはずです。その間に人脈を増やして仕事を探せばいい。

 

 

日本人と長距離恋愛

 

vivanon_sentenceと思っていたのですが、その後公開されていた以下を観たらすでにそうしていました。

 

 

髪型が違うと印象も全然違います。

名古屋の知人というのは彼氏なのですね。日本とウクライナで遠距離恋愛。ネットで知り合って、そこまで到れるってすごいな。

こういうところまで踏み込むアプローチのドキュメンタリーもありなのですが、一般の報道ではここまでは触れにくい。プライバシーの領域。しかし、そこまで理解して初めて見えてくることもあります。ずっと日本に住む覚悟をしているという言葉も印象が違ってきます。

リリヤさんは名古屋在住で、在日ウクライナ人YouTuberとしては、トップクラスの人気。弟も名古屋に避難してきて、最近は弟の出演が激増。弟は就学ビザだと思います。

 

 

名古屋以外の愛知にも注目

 

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愛知県は名古屋だけじゃなく、各地でサポートしている人たちがいます。

以下は安城市。

 

 

 

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