【徳島vs群馬】レポート:不運があったのも事実。しかし招いた敗戦は自らの工夫不足から。(2066文字)
■2015明治安田生命J2リーグ 第36節
10月10日(土)徳島 0-1 群馬(16:04KICK OFF/鳴門大塚/3,307人)
得点者:84’ユンヨンスン(群馬)
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最悪──。それ以外の言葉は見当たらない。
今節はこれまで以上に強く結果が求められたゲームであった。前節の劇的な勝利で得た勢いを本物とするため、また何よりプレーオフ圏内へ勝点でもう一歩詰め寄るために、ヴォルティスとしては是が非でも勝利をもぎ取らねばならず、残り試合数を考えれば引き分けさえ許されない状況にあったはずだ。にもかかわらずの、敗戦。チームは痛いという程度の言葉では済まない黒星をこの一戦で喫してしまった。
立て続けの不運に見舞われたのは確かに事実である。勝負をかけて途中投入した木村祐志がピッチに入って間もないところで以前のケガを再発させ負傷退場。チームは切り札であったチャンスメーカーを僅かな時間で失い、全く予定外の交代カードを使うことにもなってしまう。それに加え、木村の交代後迎えた失点場面では石井秀典が見せた懸命のスライディングが思わぬ形に。素早いカバーでピンチを防いだかに思われたが、伸ばした足で弾いたボールは走り込んできた群馬MFユン ヨンスンに跳ね返ってシュートのような弾道となり、それが自軍ゴールへまさか吸い込まれてしまった。前節では微笑みかけてくれた勝利の女神だが、今節はまるでヴォルティスの方を振り向いてくれなかったと言わざるを得ない。
しかしながら、そうした彼女の気まぐれも、試合を巻き戻せばチームの問題ある戦いが招いてしまったことのように思われる。実際、この一戦を通してヴォルティスには大きく足りなかった部分が…。そうであったために勝利の女神を振り向かせ、運を味方に付けることも出来なかったのではないだろうか。そしてその足りなかったものはと言えば、仕掛けにおける工夫に他ならない。
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