ヴォルティススタジアム

【コラム】冨田大介が語る大宮戦の勝因。そして残り5戦でのプレーオフ進出に向けて・前編(1514文字)

首位大宮に逆転勝利した徳島は10位に。次節・3位福岡との負けられない試合が続く。

首位大宮に逆転勝利した徳島は10位に。次節・3位福岡との負けられない試合が続く。

J2第37節vs大宮アルディージャは、首位を相手にアウェイで勝点3を取らなければいけないという、状況からすると非常に厳しい戦いとなった。実際に先制点を許す展開となったが、チームはしぶとく戦い、2-1で逆転勝利を掴み取った。

この試合の勝利の立役者は好セーブで勝利に導いたGK長谷川徹であり、ゴールを決めたFWキムジョンミンやFWの佐藤晃大になるのかもしれない。だが、90分間チームとして戦う上で、大宮の攻撃を上手くさばき、試合の流れを完全に相手に明け渡さない戦いに徹することが出来た部分では、センターバックの2人、冨田大介と石井秀典の働きも見逃せない大きな要素であった。

プロのキャリアで一番長い時間を過ごした大宮との一戦を終えた冨田が、試合後に試合の勝因について冷静な分析を含めて話してくれた。その中には、残り5試合でのキーポイントが多く垣間見えた―。

■「(前半に失点してから)リスク管理をしながらカウンターを上手く出して、そこで少し落ち着かせることが出来た」

冨田01

試合の全般について、冨田は「試合の入りの部分では相手の勢いに押されたり、上手くいかない部分があったので、それを上手く失点してから自分たちも落ち着いてボールを回したり、リスク管理をしながらカウンターを上手く出して、そこで少し落ち着かせることが出来たと思います」と前半の内容を振り返る。
確かに、序盤は大宮の攻撃に後手に回る部分もあり、攻撃に出てもしっかりとポジショニングを取った大宮の守備に無謀に仕掛ける形でボールを失ってペースを作れていなかった。

そして、失点後には通常であれば前掛かりになり、より大宮の縦に速い攻撃を受けそうなものだが、そこでヴォルティスは落ち着いてセンターバックからビルドアップをしてペースを握ることに成功した。勝点3を取らなければいけないという焦りで、攻め急ぐような状況だが、そこでまず落ち着いて次の1点を相手に与えずに、かつゴールを狙う術を探ったことが、冨田が話すように勝因になったのかもしれない。

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