【無料掲載】現役引退を発表した木下淑晶選手「応援してくれた皆さんには感謝の気持ちしかありません」
12月11日(金)にFC大阪への期限付き移籍期間の満了と同時に現役引退が発表された木下淑晶選手が、先日クラブハウスに顔を出して、その決断に至る思いを話してくれた。
木下選手は2013シーズンに大卒新人選手として、藤原広太朗選手、佐々木一輝選手、李栄直選手と共に加入した。1シーズン目はなかなかデビューのチャンスを掴むことが出来ずに、ベンチ入りこそ経験していたが練習試合等での活躍に留まった。果敢に相手とボールにチャレンジする守備と、明るい性格で地元出身(鳴門市)選手としてサポーターからも期待されていた。
転機となったのは、クラブ初のJ1となった2014シーズン。チームが苦しいシーズンを過ごす中、リーグ戦とメンバーを変えて臨んだヤマザキナビスコカップで3試合にフル出場したことだ。地元の鳴門でヴォルティスの青いユニフォームを着てピッチに立った。
しかし、その後はリーグ戦で一度もベンチ入り機会の無いまま、チャンスを掴むことが出来ずにいた。J2降格が決定したチームから、期限付き移籍という形でカテゴリーをJFLに移して、試合経験を積むことを優先とする決断が為された。
相当な覚悟を持って臨み「今シーズンはFC大阪で結果を残して、徳島に帰りたいという気持ちで1年間、1日1日を大切にして毎日努力した」と話すが、結果としてFC大阪で1年間を通した出場が出来ずに、自身の決断として引退する運びとなった。
●木下淑晶選手
Q:3年間のプロ生活について。
2年は徳島で、1年はJFLのFC大阪でプレーしましたが、まず1番に環境の違いと、やっぱりプロという世界はそんなに甘くないということを実感しましたし、でもその中で上を目指してやりたい上手くなりたいという気持ちを高めてくれる場所であり、自分を成長させてくれる場所であり、多くの目標を持って上を目指したいという気持ちを高めてくれる場所でした。
プロの世界はレベルが高かったですが、やれる部分もありましたが、やれない部分もたくさんあって、それが今回の結果だと思います。プロの世界は結果が全てですが、それ以上に得るものもたくさんありましたし、2013年と2014年に徳島ヴォルティスに携わった選手と繋がれたのは自分にとって大きいですし、それが今後絶対に活きてくると思うので出会いには本当に感謝したいです。
Q:地元徳島でプロになったということについて、感じることは?
応援してくれる友達や家族のために頑張れるというのはすごく大きかったですし、支えにもなりましたし、糧にもなりました。地元である徳島ヴォルティスでプレー出来たというのは自分にとっても良かったと思います。
Q:今後は?
地元に残って、徳島のために頑張りたいというのはあります。徳島で頑張りたいと思っています。
Q:3年間応援してくれたファン・サポーターへ
引退することに関しては後悔をしてなく、自分がやりきったと胸を張れるのですが、応援してくれる皆さんに結果で返せなかったことだけに本当に後悔しています。こんな僕でも応援してくれた皆さんには感謝の気持ちしかありません。引退してヴォルティスを離れますが、これからは個人的に応援していただければ嬉しいです。ありがとうございました。
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