ヴォルティススタジアム

【四国ダービー開催記念企画!】ダービーを戦ったOBに聞く!第1回:三木隆司さん


四国ダービーの開催に合わせてヴォルスタがお届けする特別企画。「四国ダービー開催記念企画!ダービーを戦ったOBに聞く!」で、初回に登場するのは2009シーズンから2013シーズンの引退までの5シーズンを徳島ヴォルティスで過ごした三木隆司さん。現在は名古屋グランパスでU-18のコーチを務める三木さんにダービーへの思いと、当時の試合の振り返り、そして近況を聞いた。
(インタビューは6月6日(月)にOFFを利用して練習場を訪れた際にお聞きしました)

「四国ダービー開催記念企画!ダービーを戦ったOBに聞く!」は、7月24日(日)のホームでの四国ダービー開催までの期間にダービーを戦ったOBに話を聞き、お届けします。アウェイのダービーを控えた初回となる今回は、無料でお届けします!
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Q:三木さんにとっての四国ダービーとは?
お客さんの入りも違いますし、本当に盛り上がっていて、自分がいた時はかなり勝ち越したはずですよ。サポーターがかなり盛り上がってくれるので、(選手は)ここは絶対勝たなければと思うわけですし、それはずっと感じてプレーしましたね。サポーター同士が熱くなってしまうような時もあったと思いますが、それもダービーだからですしね。

2011年の四国ダービーより。

Q:その中で、終盤に引き分けた2011シーズンは特に悔しい記憶なのでは?
その時、続けて徳さん(徳重選手)がPKを外してしまったり、というのもありましたが、最終的には実力が足りなかったということだと思っています。やはり、J2からJ1に上がるというのは“内容が良い”というのではなくて、単に“強いチームが勝つ”ということ、昇格することだと思います。守備が固いチームなど、それぞれに特徴はありますが、そういうのは別にして勝負強かったり、内容に関係なく勝てたり。まだまだあの時はそこに至ってなかったというか、少し色気もあったというか。少しでも良い内容で勝とうとしたり、当時の戦術もそうでしたし、前に蹴り込むのではなくて、相手によって戦い方を変えて上手くやるではないですけど、選手もそう思ってプレーしていました。悔しかったですけど、そういう実力だったのかなと思います。
振り返ると、逆に2013シーズンはダービーでも2勝していて、J1にも昇格しましたし、内容がどうこうより、とにかく強かったのではないかと思います。


Q:そのダービーを戦うというのは選手としてはどういう気持ちだったのですか?
その県に住む人の気持ちがこのダービーでは明らかに違うのと、ここで勝たないとお客さんは増えないと思っていました。今は、一時期の動員数と比べたら落ち込んでいるみたいで、多少しょうがない部分もあるのかもしれませんが、それでもダービーでは絶対に勝つことで、観ている人もプレーしている選手も楽しいですし、お客さんが入ってテンションが上がっている同士で戦って、その相手に勝ったらやっぱ嬉しいですよね。せっかくプロでやっているので、お客さんがたくさん入った中でプレーしたいですし、適度な緊張もあって気持ちいいですしね。

Q:ありがとうございます。話題は変わって、三木さんの近況は?
U-18のコーチとして、単純にプロになって活躍出来るような選手が出て来るように、何かしら出来ればと思っています。もちろん選手それぞれに持っているものは違いますし、色んな角度から見なければいけません。同じアプローチだけではダメですし、そういう部分は色々勉強して、少しでも個人が成長できるようにしたいと思っています。もちろんプロになれるのは、1人2人なわけですが、もしなれたとしたら長く活躍できるような選手にしたいというか、スーパースターのような選手が出せればそれはそれでいいんですけど。
あとは、人間的にしっかりとした選手でないと、サッカーでは無くてもこの後の人生で大人になった時に損をしてしまうし、そこはしっかりと“高校生なら立派な大人として物事を考えられるように”したいです。そこら辺はコーチの仕事として考えていて、監督はサッカーの戦術に集中してもらうようにしています。

Q:ヴォルティスのユースを率いているのは同い年の羽地監督ですし、対戦機会があれば楽しみですね。
公式戦でやってみたいですね!でも、今週の日曜日に、三田光(2009-10にヴォルティス所属、現:FC岐阜U-18監督)と全国を懸けた試合を戦います。羽地も去年は練習試合をしに、名古屋まで来てくれました。そういう徳島で一緒にプレーした選手と、こういう形で対戦する機会があって話をしたりするのはいいですね。選手の時と比べて、指導者になったらどういうイメージなのか、そういうイメージが出来なかったことに驚いたりもしますけど、こうやってまた会えることがあるのは本当に嬉しいことです。

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